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写真共有SNSのSnapchatがカメラ付きサングラス「Spectacles」発表、社名もSnapに変更

2016年09月26日 21時00分更新

 Snapchatがメガネ型のウェラブルコンピューター分野に参入する。ウェブサービスとしてスタートした企業がハードウェアに拡大する動きだが、Facebookもスマートフォンで何度か成功したもののうまくいっていない。

 メガネ型コンピューターといえば「Google Glass」が思い出されるが、すでにGoogleは見直しを行なっている。Snapchatは1億5000万人と言われるユーザーをなびかせることができるのか?

Twitterを上回るデイリーユーザーを獲得するSnapchat

 Snapchatのメガネ型コンピューター「Spectacles」は、SnapchatのCEO、Evan Spiegel氏が9月24日付けで掲載されたWall Street Journalの独占インタビューで明かした。Snapchatは合わせて、社名をSnapに変更する。

 Snapchatは写真中心のメッセージサービスで、Spiegel氏らが2011年に創業した。写真や動画を相手に保存されずに共有できるというユニークなアプローチが若者を中心に受け入れられ、デイリーユーザーは1億5000万人に達している。これはTwitterを1500万人上回る数だ。Wall Street Journalによると、13歳〜34歳の普及率は60%に達しているとのこと。1日10億件以上のスナップが共有されており、動画の閲覧は100億件を越えたという。

 Spectacleは1年の開発期間を経ての製品化となった。ヒンジ部分にあるカメラボタンを押すと最大10秒の動画を撮影できる。カメラは115度ワイドアングルレンズを使っており、動画は人の目と同じような自然な動画になるとしている。撮影中はカメラ部分が光り、撮影していることを知らせる。撮影した動画は、スマートフォンと同期してSnapchatに投稿できる模様だ。

 Spectacleの価格は129.99ドル。色は黒のほか、鮮やかなコーラル(サンゴ色)、ティール(緑)の3色展開となるようだ。Google Glassとの違いといえば、ファッション性と価格だろう。

 Spiegel氏は「おもしろいから」と開発の理由を説明し、Spectacleを「おもちゃ」と表現している。Wall Street Journalは、SpectaclesによりSnapchatはハードウェア側を制御できるようになり、イメージプロダクション関連の潜在市場が開ける可能性も示唆している。当面は限定的な販売となるという。


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