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Apple噂まとめ(9/18〜9/24)

iPhone 7シリーズは本当に売れていないのか?

2016年09月25日 18時00分更新

 みなさん、こんにちは。ASCIIの吉田ヒロでございます。国内外のApple噂系サイトで9月18日から9月24日までに出回った内容をまとめました。

 Plusモデルの品薄が続いているiPhone 7シリーズですが、世界的に売れているのか売れていないのか情報が錯綜していてよくわからない状況です。日経のITProのウェブサイトでは、発売後3日間の販売台数が、iPhone 6sシリーズの42%とかなりの不振であることを伝えています。これは、主要家電量販店の販売台数を集計しているBCNの集計が根拠になっています。

 ジェットブラックモデルやPlusモデルに人気が集中したことが原因なのか、一部の部品供給の遅れで十分な在庫を確保できなかったことが原因なのか、Apple自体がiPhone 7の需要予測を見誤ったのが原因なのか、はたまた製造時の歩留まりの低さが原因なのか。さまざまな説が入り乱れていますが、国内での家電量販店の在庫状況を見る限り、iPhone 7 Plusに人気が集中している印象です。

 米国ではiPhoen 7 Plusの需要がiPhone 7を上回ったという報告もありますが、今回が外観デザインにそれほど変化が見られないため、購買意欲がそれほど高まらなかったと思われます。一般消費者にとっては、Plusのデュアルレンズカメラのインパクトが大きかったのでしょう。しかし、Plusユーザーはやはり少数派なので、販売台数増には結びつかなかったと思われます。

 とはいえ、10月末にはFeliCa対応を果たしますし、Plusモデルの在庫も11月には復活するので、年末商戦では人気製品になる可能性はありますね。日本では2〜3月の年度末にもう1つの出荷台数増の山が到来するので、後伸びする可能性もかなりあるでしょう。キャリアショップでも、FeliCaと防水(厳密には耐水)をセールストークに織り交ぜられるので売りやすくなるかと。

9/18 iPhone 7シリーズの一部で異音が発生?

9 to 5 Macによると、iPhone 7ではCPUに高い負荷がかかった場合に本体内部からヒスノイズが発生するという報告が寄せられているとのこと。動画も公開されているのでさっそく見たところ、確かに「ジ、ジ、ジ」という音が聞こえますね。ただし、問題のiPhone 7を購入したユーザーがAppleに連絡したところ、本体の交換を指示されたそうなので、一部の初期不要の可能性もあります。

9/18 海外版でも将来的にはFeliCa使えるかも

iFixItが、日本専用モデルのiPhone 7と米国・中国・香港向けモデルのiPhone 7を分解したところ、両モデルとも搭載されたいるNFCチップはオランダのNXPセミコンダクタ社の「67V04」だったそうです。FeliCaの機能がこのチップのみで実現されていると仮定すれば、日本専用モデルでもNFC-A/同B、日本専用モデル以外でもNFC-F(FeliCa)がハードウェア的には使えることになります。とはいえ、実際は基板のレイアウトが微妙に異なるなど同一設計ではないので、なんとも言えませんね。一方で、世界的にNFC-Fをスマホなどに標準搭載せせる動きがありますので、2017年に登場すると思われるiPhone 8(もしくはiPhone 7s)では、ワールドワイドでFeliCa対応を果たすかもしれません。

9/18 ジェットブラックやはりキズ目立つ

CNETによると、iPhone 7のジェットブラックモデルの引っ掻きテストを実施したところ、iPhone 6sのローズゴールドモデルに比べてキズがかなり目立つそうです。テスト内容は、デニム生地や机の端で擦る、鍵などの小物を袋に入れて振るなど。キズ付きを防止するならケースの着用が必須となりますが、それではジェットブラックの漆黒の美しさをアピールできません。しかも、iPhone 7シリーズは防塵耐水仕様のため熱がこもりやすいので、ケースを着用すると余計熱くなる可能性もあります。個人的には相談を受けたら「ジェットブラックは買う意味ない」と言ってます。

9/20 製造元にiPhone 7効果はいまのところなし

EMSOneによると、iPhoneの組み立てを請け負っている台湾のフォックスコン社やペガトロン社の2016年8月の売上高には、iPhone 7による顕著な効果は見られなかったとのこと。9月16日発売なので、Apple側には8月中にいくらかは納品されていて売上が立っているはずなので意外ですね。昨年や一昨年に比べて、新iPhone発売前に現行モデルの販売台数が落ち込んでいたことが影響した可能性はあります。

9.20 iPhone 7シリーズ付属のEarPodsはシーラス・ロジック製DAC内蔵

Apple Insiderによると、iPhone 7シリーズに付属する「EarPods with Lightning Connector」と「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」は、米シーラス・ロジック社の「338S00140/A0MU1621/TW」という型番のDAC(デジタル-アナログ変換回路)を内蔵しているとのこと。Lightning端子はデジタルなので、音声出力するにはアナログ変換が必要でDAC内蔵は当たり前の話なんですが、Lightningコネクター部分に入っているこんなに小さいチップがDACとは驚きですね。

9/20 AppleがフォックスコンにiPhone 7増産指示

EMSOneによると、iPhone 7シリーズの出足は好調で、Appleは台湾フォックスコン社に生産能力の拡大に対応できるように準備を要請したそうです。もともとの需要予測はiPhone 6sシリーズ以下と見積もっていたという情報もあるので、うれしい誤算なのか「計算された誤算」なのかよくわからないですね。地震などで一部の部品調達が遅れたという要因もあると思いますが。

9/20 AirPodsは売れないがBluetoothイヤフォンは売れる?

EMSOneによると、台湾業界ではAirPodsの販売は苦戦すると予想しているそうです。一方で、ワイヤレスで音楽を聴けるBluetoothイヤフォンやヘッドホンの需要は伸びると見ているそうです。各メディアのレビューではAirPodsは絶賛の嵐ですが、AirPodのデザインは賛否あるところです。個人的には、横側から見るとちょっと未来感もあってカッコよく見えるものの、正面からみたときの残念感がかなりあります。あくまでも個人の感想です。

9/21 Plusモデル購入者がiPhone 7購入者を抜く

EMSOneによると、調査会社であるスライス・インテリジェンス社の調査で、米国ではiPhone 7よりもiPhone 7 Plusのほうが、予約ベースの販売台数が上回っているそうです。具体的には、iPhone 7 Plusの比率が全体の55%とのこと。うがった見方かもですが、iPhone 6/6sシリーズからの乗り換えを検討しているユーザーにとってiPhone 7はそこまで購買意欲を掻き立てられない製品だと思います。確かにiPhone 7は処理性能もカメラの画質も上がっているのですが、iPhone 6/6sシリーズでも十分に高画質ですしね。iPhone 7 Plusのデュアルレンズカメラぐらいのインパクトがないと、年末や年度末の販売も苦戦するのではないでしょうか。事実、市場在庫は潤沢のようですし。

9/21 Apple Watch Series 2も増産へ

EMSOneによると、Appleは台湾クアンタ・コンピュータ社にApple Watch Series 2の増産を指示したそうです。Apple Watch Series 2はちょっとお高いのですが、GPS内蔵によってウォーキングやランニングなどをする人にとっては、非常に価値のある製品に仕上がったと思います。iPhoneがなくても歩行/走行ルート、もちろん距離も記録して、自宅戻ればすぐにiPhoneにそれらを反映してくれます。GPS内蔵のウェアラブル端末は、ポラールやアシックス、エプソンなどがリリースしていましたが、Apple Watch Series 2の登場により、このジャンルの製品にスポットライトが当たりそうな予感。

9/21 iPhone 7はチップレベルで熱対策されている

EMSOneによると、iPhone 7シリーズには温度補償型水晶発振器(TCXO)と呼ばれる、クリスタルとICチップを統合した部品が搭載されており、Appleは台湾の関連業者に短納期での発注を実施したそうです。TCXOについて調べてみると、温度によって影響を受けやすい周波数を安定させるための、温度補償回路が組み込まれた部品だそうです。なぜこの部品が必要なのかは想像でしかありませんが、IP67等級の防塵耐水性能を備えたiPhone 7シリーズは、内部に熱がこもりやすくなっており、実際に使っていても手に感じられるほど非常に高い温度になることがあります。こういう温度変化に堪えられるようにTCXOを搭載したのではないかと。

9/22 「被写界深度エフェクト」はiOS 10.1で搭載か

TechCrunchによると、iOS 10.1 beta1には「カメラ」アプリに「PORTRAIT」(ポートレート)というモードが搭載されており、背景にぼかしの効果を加えた「被写界深度エフェクト」が利用可能になるそうです。Appleは「被写界深度エフェクト」について、ウェブサイトで「まもなく登場」と告知しているので、10月中にはリリースされると思われます。

9/22 iPhone 7の発売直後のシェアはiPhone 6/6sに及ばず

EMSOneによると、iPhone 7の発売直後の週末(9月16〜18日)におけるiPhone全体のシェアは、2014年に発売されたiPhone 6シリーズ、2015年に発売されたiPhone 6sシリーズを下回ったそうです。iPhone 7シリーズはやっぱり売れてないんでしょうか。

9/22 iPhone 7好調でウィゥトロンが設備増強

EMSOneによると、台湾ウィストロン社は中国江蘇省にある昆山工場で、2億USドルの設備増強を実施するそうです。これは、iPhone 7を製造するための設備投資という見方が有力のようです。iPhone 7シリーズはやはり売れているのでしょうか。

9/22 iPhone 7の製造コストはiPhone 6sよりも上

EMSOneによると、iPhone 7の製造コストはiPhone 6sよりも18%増えているそうです。おそらく防塵耐水設計にしたことの影響が大きいかと。防塵耐水にすることで、内部に熱がこもりやすくなるのでその対応などもあったと思われます。

9/23 新型Apple TVはまもなく登場か

Apple Insiderによると、Appleが近い将来になんらかの新製品を発表するそうです。FCC(米連邦通信委員会)の公開資料から明らかになったそうです。本体サイズやネジ位置からApple TVの新モデルではないかと予想されています。BluetoothとNFCについてはテスト済みで、Wi-Fiについてはテストが実施されていないとのこと。iOS 10の「Home」アプリ(HomeKit)がらみでApple TVを刷新するんでしょうか。

9/23 iPhone 7シリーズの一部で通話時の音声品質が低下

Apple Insiderによると、iPhone 7シリーズの一部ユーザーから通話時の音質が低下するという報告が上がっているそうです。相手の声が遠くに聞こえる、声が聞き取りにくい、声がエコーするなどの問題があるとのこと。

9/23 iPhone 7の品不足は歩留まり率の低さが原因

EMSOneによると、iPhone 7シリーズが品薄なのは、歩留まりの低さが原因とのこと。Appleウオッチャーで知られる台湾KGI証券のアナリスト、ミン・チー・クー氏は、iPhone 6sシリーズの出荷台数を超えるのは難しいという見方を示したそうです。Appleは、MacBookシリーズでもそうなのですが、品薄=売れているとユーザーが錯覚してしまうケースがときおりありますね。今回は地震の影響など外的要因が大きかったかと思いますが、品薄の原因は結局なんなのでしょう。

9/24 Apple版Amazon Echoをテスト中?

ブルームバーグによると、AppleはAmazonが北米で販売中の音声アシスタント内蔵スピーカー「Echo」に似たデバイスの開発を進めているとのこと。すでに研究は終了しており、現在は試作機のテスト中とのこと。家電や鍵、照明などを音声(Siri)で指示できるほか、顔認識センサーを搭載する可能性もあるとのこと。とはいえ、HomeKit対応製品が出そろわないと売れないと思われるので、どうなるんでしょうね。

9/14 iPhone 7の品薄は10月には解消か

Apple Insiderによると、米国では10月初旬からiPhone 7の品薄は改善されていき、10月8日はほぼ解消されるとのこと。なお、iPhone 7の品薄の原因としては、先日に経営破綻した韓国の韓進海運の影響もあるそうです。破綻のため韓進海運が持っている船は、どこの港にも受け入れてもらえず、海上に留まっているいう報道もありましたが、まさにiPhoneもその影響を受けていたんですね。ちなみに国内の大手量販店の在庫状況を見ると、日本ではiPhone 7であればジェットブラックを除いて予約なしでも購入できますね。iPhone 7 Plusは全色とも超絶品薄のようですが。

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