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KDDIと豊岡市が地域活性化で包括協定を締結

2016年09月24日 11時00分更新

 KDDIと兵庫県豊岡市は9月21日、城崎温泉にて地域活性化を目的とした包括協定の締結式を開催した。auと豊岡市は協定を通じて国内及び訪日観光客に対してビッグデータを活用した観光動態を分析して観光活性化を図るほか、au WALLET Marketで豊岡市の特産品を取り扱う。

 包括協定締結式には豊岡市の中貝宗治市長と、KDDI代表取締役執行役員副社長の高橋誠氏が登壇、協定書にサインした。

 最初に登壇したのは兵庫県豊岡市の中貝宗治市長。中貝市長は「最大の問題は人口減少。人口自体は減っていないが10代の転出が顕著で20代の転入が多い。この繰り返しで人口が減少する」と、豊岡市が抱える問題点を語る。

豊岡市の中貝宗治市長

 「豊岡には大都市とは別の価値観に基づく楽しさがある」として豊岡市で最も利益を創出している産業である宿泊と飲食業に着目、城崎温泉ではインバウンドを推進力にして閑散期を埋めることで、期間雇用に頼っていた閑散期の労働人口を通年雇用にする考え。

 中貝市長は「世界に通用するグローバル力を磨かないといけない」と語る。「これまではウェブを活用してお客さんを誘致してきた。我々はその先に行きたい」として、これまでは勘と経験頼み、場当たり的だったマーケティングを包括協定で得られる位置情報ビッグデータの分析でその精度を向上させていく構え。「得られた成果は豊岡市とKDDIでシェアしていく」(中貝市長)

 続いて登壇したのはKDDIの高橋誠副社長。包括協定締結に関して「地方とお客さまとの最適な観光パイプラインを開発する」と語り、観光客の滞在前から滞在後までの観光パイプラインをKDDIのアセットでトータルでサポートする。

KDDI代表取締役執行役員副社長の高橋誠氏

 包括協定で得られるメリットに関しては「位置情報のビッグデータで住民と観光客は明確に分離できる。しかし、我々には現地の体感がない。そこを豊岡市に協力を仰ぐ」として、豊岡市との取り組みで得られる経験値を生かして全国展開を目指す構えだ。

au WALLETマーケットでは豊岡市の名産品などを取り扱う

 

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