2018年にはノートPCのSSD採用率がHDDを上回る
Willow You氏(Director of Branded Product Marketing)が、「SSD市場の成長と進化」というテーマで登壇。
SSD市場は2016年に1億3000万台規模に成長した。さらにスマートフォンの普及率が全世界で19.1%のところ、SSDは54%とデバイスのなかでも大きな成長を遂げているジャンルであるとのこと。
また価格も年々下がっており、2012年はギガバイト単価が1.17ドル/GBだったが、2016年には0.36ドル/GBと手頃になってきたことも普及の大きな理由となるだろう。
ノートPCでのSSD採用率も2018年には55%に達する見込みだ。
またPC自作関連のGoogle検索数は、2012年後半ごろから「CPUのアップグレード」を「SSDのアップグレード」が追い抜いている。手軽に増設・交換しやすい製品なので、注目が集まっているパーツということだろう。
エンタープライズ向けSSDも2016年には約125億GB、2018年には400億GB以上採用される予測だ。
設置面積、消費電力、故障発生といったTCO(総所有コスト)で、SSDの場合、HDDから40%のコスト削減ができ、メリットが大きい。
様々なデバイスで必須のストレージだが、ここ数年で大きくインターフェースが進化している。HDD全盛期のSATA1.5Gpbsでは、シーケンシャルリードが130MB/s、現在主流のSATA 6Gbpsで550MB/sだったが、NVMeでは2500MB/sに到達した。
サムスンがこれまでにも再三アピールしてきたことだが、V-NANDにおける「材料・構造・集積」の3つの革新技術により、PC向けに4TB超の、エンタープライズ向けに16TB超のSSDを実現してきた。SATAやmSATA、M.2に1ペニー硬貨サイズの超小型なものまで、多数のフォームファクターをもつ強みもある。
VRや拡張現実などコンピューター関連の技術革新はものすごいスピードで進んでいる。だからこそ、それらを支える高速なストレージ、つまりSSDが必要になってくると、今後のSSD需要に期待する言葉でセッションを終えた。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります