Photokina2016開幕前日9月19日の発表会シリーズ(?) で最も業界を震撼させたのが、富士フイルムの中判システムである。
フルフレーム(36×24mm)の約1.7倍=43.8×32.9mmの撮像素子を使った「GFX」システムで、カメラ本体の「GFX50S」と「フジノンGFレンズ」3本が同時発売となる。価格は標準レンズとセットで1万ドル以下をめざすという。
同社は5年前からAPS-Cサイズセンサーを使った「Xシリーズ」を発売しているが、フルサイズを飛び越えて、中判システムを発表したのである。こちらも発表会の様子をお伝えする。
富士フイルムは1968年のPhotokinaで中判カメラ「G690」を発表した
1988年にはデジタルカメラを発表
2010年にはハイブリッドレンジファインダーの「X100」を発表した
これだけイノベーティブなカメラを発表してきたのである
マグナムの名高い写真家ウィリアム・ユージン・スミスはかつて「35mmカメラに世界は収まらない」と訴えた
そこで富士フイルムは今回、中判システム「GFX」を発表しますーーー!!!
レンズマウントの名前は「G」
新開発のCMOSセンサーは43.8×32.9mmサイズ
8256×6192ドットで5140万画素です
センサーには最新技術を組み込んでおります
当然高速な信号処理が必要です
実際に撮影した画像がこれで、部分を拡大してもまったくドットが見えません!
基本は4:3ですが、1:1/3:2/4:5/6:7/6:17など中判フィルムの縦横比を選ぶことができます
Gマウントは直径65mmで信号は12ピンと規定
フランジバックは26.7mmで、フォーカルプレーンシャッターを内蔵しています
最も後退したレンズのバックフォーカスはわずか16.7mm!!
新開発のGFレンズは1億画素にも対応する性能を持ちます
MTFで40L/mm、20L/mmという解像度を実現
同時発売のレンズは標準の63mmF2.8とズームの32-64mmF4、そしてマクロの120mmF4の3本
さらに2017年中には45mmF2.8、23mmF4、110mmF2も発売
カメラ本体は「GFX50S」という名称で、センサーはこのようにマウントいっぱのサイズ!
背面モニターはチルトするのでウェストレベルで撮影可能
標準添付のEVFを装着すると一眼のようなスタイルになります
さらに、オプションのEVFは回転やチルトも可能です
ダイヤルを多用し操作性もゴージャスですね
発売は2017年の早い時期で、価格は本体にEVF、標準レンズのセットで1万ドルを切る予定です
このカメラによってフルサイズ競争は終わるのだ!