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両者の関係はホントに“ただの仲良し”?

KDDI社長×JR東日本副会長を突撃 弱点のなくなったiPhone 7でどうなるAndroid

2016年09月09日 09時00分更新

 Appleの基調講演終了後、会場の外でKDDIの田中社長(プロ)にau iPhone 7の自信を語っていただきましたが、記事後半で触れましたとおり今回iPhoneのFeliCa搭載にまつわるキーパーソン、JR東日本の小縣副会長と田中プロが一緒に会場から出て来られました。

 デジデジ90ニコ生の中継終了後でしたが、両者に(ごく短時間ですが)お話をうかがうことができましたので、お届けします(※質問は現場にいた複数の記者によるものを含みます)。

イベント内でもしっかり紹介されました

──iPhone 7の実機をご覧になっていかがでしたか?

田中 新色(ジェットブラック)、とくにデュアルカメラになったPlusがギーク寄りの人に売れるでしょうけど、やはりフツーに7のピンクとかじゃない? 小縣さんもピンクって言ってましたよ(笑)。

小縣 はい(笑)。

ハンズオンからどなたか伴って出てこられた田中プロ

──ところで、なぜご一緒に?

田中 師匠ですから(笑)

小縣 いえいえ、たまたまです(笑)。モバイルSuicaでは昔からお世話になっております。

「アッチで少しだけなら」という感じだったと思います

──FeliCa対応で盛り上がっていますね

田中 Twitterなどを見ていると、一般の人には防水、カメラの順で関心が高いみたいですけど、(日本の)記者さんは完全にFeliCaですね。確かに(Apple Payは)難解な部分や、不明な点も多いですから説明義務はあると思います。

小縣 モバイルSuicaを出してから、ユーザー数と利便性の向上に務めてきましたが、これでやっとiPhoneユーザーの方にも使っていただけると思うと、本当にうれしいです。都市部は鉄道が発達しているので、ニーズは相当あるでしょう。街中でも使えますから、社会インフラとして存在していくための重要な一歩になるかと。

──AndroidのFeliCaとどう違いますか?

田中 非接触はiD、Suica、QUICPayの3種があるのが日本の状態。Appleのユーザーインターフェースを使うために、これらにApple Payというシステムをかぶせているんです。モバイルSuicaはアプリが別に存在します。

小縣 定期の購入などSuica上の決済データはリアルタイムでサーバーと連携するので、それをApple Payに載せるにはカスタマイズが必要です。

──イヤホン端子、ホントになくなっちゃいました

田中 防水になったし、周辺機器もどんどんワイヤレスになっていくでしょう。ウチの調べでは音楽再生の約7割がスマホ、シチュエーションとしては5割が通勤・通学すなわち電車の中なんですよ。(音楽再生は)相当使われている機能のひとつですから、スグこれが当たり前になると思います。

──iPhone 7において、auのネットワークに変化は?

田中 2GHzは20M幅ですが、ウチは3Gがないぶん、目一杯使えるというメリットがあるんですよ。この帯域の人口カバー率は78パーセントと他キャリアさんに抜きん出ています。各社何かとアピール合戦になるでしょうけど、ウチは規格値ではなく実行スピードで、きちんとお客様に選んでいただきたい。最も広いエリアで、音楽や動画ストリーミングを楽しんでいただける。スマホが使うデータ量はどんどん増えています。今回はメインカメラの画素数も上がりました。(UpLink CAで)上りを強化したことでネットワークとエリアを強化、技術的にも常に体験価値を最大化するように取り組んでいきます。

──iPhone 7でさらにiPhoneの売上が伸びると思いますか?

田中 弊社のiPhoneは昨対比で増え続けています。Androidに対し、防水、FeliCa(がない)といった弱みがあったが、それらがついにカバーされた。MNOのiPhoneとしては、さらに魅力が増すと思います。元々iPhoneファンの多い日本ではAndroidは厳しくなりますが、それでも魅力的な製品は出てくるでしょう。

──新しいApple Watchはいかがでしたか?

田中 コッチもたいへんパワーアップしていますね、ちゃんとした防水になりましたし。高価ですが、ウチでは割賦で買えますので(※単体でオンラインショップで買う場合を除く)、ぜひこの機会にと思います。また、今後はApple純正アクセサリーをさらに積極的に扱っていきたく考えております。

──Apple WatchにもFeliCaというのはサプライズでした。

小縣 ICは別々になりますが、双方を連携して使うことができます。

田中 新たな使い方のひとつですよね。ところで、ご存じでしたか? Apple Watchをわざわざ下向きにしてタッチする必要はないんですよ。時計が上でもタッチすれば反応するようにつくられているんです。よくできていますよね。

──どうも、ありがとうございました。

 各キャリアの取り扱い含め、引き続きiPhone 7情報を追ってまいります。どうぞ、よろしくお願いします。

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