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単体動作のVR HMD「Vision」を展示 IFA 2016アルカテルブースレポ

2016年09月06日 20時30分更新

文● 山根康宏 編集● ASCII編集部

周辺機器の展示も豊富なアルカテルブース

ディスプレーを内蔵しAndroid OSで動くVRグラス「Vision」

 アルカテルの新型VR HMDはAndroidで動作し、スマートフォンを装着する必要なく単体で利用可能な「Vision」。いわばスマートフォンをそのまま内蔵したVR HMDです。ただしAndroidはコンテンツの再生やVRコンテンツストアへのアクセス用にカスタマイズされたものが搭載されており、ホーム画面を表示することはできません。Androidアプリのインストールも非対応です。

単体で利用できるアルカテルの「Vision」

後頭部もしっかり保持されるので、頭を激しく動かすこともできる

 本体は充電式。バッテリー容量など細かいスペックは現時点では不明です。CPUも「Galaxy S6と同じもの」(ブース説明員)とのことで、サムスンのExynosを作用しているようです。ディスプレー解像度は2Kとのこと。VRコンテンツは独自のストアから配信する予定だそうです。なお「Vison」はVRヘッドマウントディスプレーメーカーのIdealens社とコラボしており、コンテンツ共有の面でも提携が行なわれるかもしれません。発売時期はまだ未定ながら、価格は500ユーロ程度になるだろうとのこと。

本体右側面にはタッチパッドを備える

左側にはボリュームボタン。共同開発のIdealensの名前も見える

アプリは独自ストアから配信するとのこと

手のひらサイズの超小型360度カメラ「Alcatel 360」2つのデザイン

 360度の静止画や動画を撮影できる「Alcatel 360」は2つの形状で登場します。サムスン電子の「Gear 360」よりもさらに小型で円形のデザインのものと、クレジットカードの半分程度というスクエアな形状のもの。どちらもカメラ性能は同等とのこと。説明員によると2Kで30fpsの動画を撮影できるとのことです。本体の保護とバリエーションを楽しむための、シリコン製のカラーカバーも提供されます。

「Alcatel 360」は2つのデザイン。円形のモデルは「Gear 360」よりもさらに小さい

こちらはカード型モデル。どちらの製品もシリコンカバーが提供される

 「Alcatel 360」はバッテリーを非搭載にすることで小型化を実現しました。電源をスマートフォンから直接取れるようにmicroUSB端子を備えており、スマートフォンのmicroUSB端子に装着するか、延長ケーブルなどを使って接続します。対応スマートフォンは現時点ではアルカテルの「IDOL 4S」シリーズと「POP4」シリーズですが、2017年には他社製品も含め対応機種を増やすとのこと。価格は99ユーロの予定で、早ければ年内に発売されるとのことです。

microUSB端子を内蔵する三脚があれば、このようなスタイルでの360度撮影も可能だ

Wi-Fi内蔵でスマホがなくても使える「Movetime WiFi Watch」

 「Movetime WiFi Watch」はその名前の通り、Wi-Fiを内蔵したスマートウォッチ。アルカテルの過去のスマートウォッチはBluetoothでスマートフォンと接続して使うことを前提としていましたが、「Movetime WiFi Watch」はスマートフォンがない場合でもWi-Fi経由でデータ通信を行なうことが可能です。

Wi-Fi搭載を大きくアピールする「Movetime WiFi Watch」

 アルカテルの独自OSを採用していますが、アイコン形状などは「Android Wear」に類似しています。ペアリングできるスマートフォンは現時点ではアルカテル製品とのこと。本体はアナログ時計を思わせる円形デザインで、フレームは金属製で高級感を出しています。ディスプレーは1.39型、解像度は400×400ピクセル。スマートウオッチとして一般的な、通知や活動量系などの機能はひととおり備えています。

 内蔵のモーションセンサーを利用し、Movetime WiFi Watchをはめた腕を大きく動かすことでカメラを起動してシャッターを切ったり、音楽再生のコントロールも可能です。「Movetime WiFi Watch」は早ければ9月中に発売される予定で、価格は169ユーロとのこと。

アナログ腕時計ライクなデザイン

Android Wearに似たUIながら、独自設計のUIで動作する


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