新しいコミュニケーションの場をつくる「Projector」と
人とモノをつなげる「Agent」
もう2製品「Xperia Projector」と「Xperia Agent」に関しては、Earのような発売時期の明確化ではなく、他社とのコラボレーションなどがおもなアップデート内容となりました。
Xperia Projectorは、内蔵OSとしてAndroidの採用が発表。投影されている映像に対して触れることによりタッチ操作が可能。10本の指まで認識できるマルチタッチ仕様で、ゲームを机などに投影し、対戦を楽しむこともできます。
また、Yahoo! Japanとのコラボも発表。Yahoo! Japanでの購入体験がProjector使うとどうなるか、というデモが披露されました。
Xperia Agentについては、仕様の変更とネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタi」との連携デモを公開。
仕様変更としては、MWC 2016での発表時にはプロジェクターだった画面表示が、ディスプレー式に。天気などの各種情報表示やビデオ通話もクッキリ表示されるようになりました。
バリスタiとのデモでは、Agentにコーヒーを頼むと、コーヒーを入れている間に、Agentの自己紹介(機能説明)が開始され、紹介が終わっていることにはコーヒーができあがっているというものでした。
伊藤氏は「人と人からはじめて、人とモノのつながりも目指していきたい」とのこと。たとえば、遠方の両親宅にもAgentを設置し、誰かがコーヒーを飲み始めたら、もう一方にもその情報が伝わることもできます。
もし、いっしょにコーヒーを飲むのであれば、あわせてビデオ通話をするのもいいかもしれない、など、いままではタイミングをあわせることが難しかった家族のコミュニケーションも円滑にできるのではないかと、アイデアを語っていました
新しいコミュニケーションもまた、コミュニケーションから生まれる
Xperiaのスマートプロダクトシリーズは、まだまだコンセプトの部分が多いものの、Xperia Earのように商品化を達成したものも出てきました。もちろん、中には「Xperia Eye」のように、まだ何も発表できる新要素のないものもあります。
伊藤氏はこのことに関して、「提案していく上で、受け入れてもらえるかじっくり検討すべきところと、積極的に提案していくべきところはきちんと見極めていきたい」と述べており、今後も市場の動向やユーザーからの意見をもとにプロジェクトを進めていくとのこと。
「新しいコミュニケーション」とは何なのか? それが人に対してだけではなく、モノに対してもできるのか。「楽しみだな」と待つだけではなく、「●●してみれば楽しいかも」とイメージをめぐらせ、個人個人で発信していくことが答えをみつけるための近道なのかもしれません。
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