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Cerevoは自転車人気の高い欧州でスマートスポーツブランドをアピール

2016年09月04日 19時00分更新

 ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2016にてCerevoは、スポーツビジュアライズカメラの「REC-1」をはじめとするスマートスポーツブランドの「XON」やロボット型のプロジェクター「Tipron」などの同社製品をブース展示で欧州向けに披露。いずれの製品も秋以降に販売を予定している。

同社の最新アイテムを集めて展示

 今回の展示された「REC-1」は昨年のIFAで発表した製品だが、1年間かけて機能を進化。カメラとは別の外付センサー「LOG-1」と連携させることで、撮影した動画にセンサーが収集した情報を重ねて表示できるようになった。

ヘルメットに装着したカメラ部のREC-1

タイヤハウスなどに装着するセンサー部の「LOG-1」

 たとえば自転車乗車時にLOG-1を自転車に装着し、REC-1をヘルメットに取り付けて録画をすれば、映像を再生したときに同じ画面上に時速や傾きといった情報が数値やグラフでオーバーレイ表示される。搭載されているセンサーは6軸、温度、気圧、磁気。電源は一次電池(CR2032)を使用し、最大約7日間の稼働時間となっている。

REC-1が集めたデータをもとに、速度やコース上のどこを走っているかといった情報が撮影した動画とあわせて表示される

 LOG-1はIPX4相当の防水機能対応なため、屋外でも安心して使える。さらに三脚穴や市販の取り付けベルト、結束バンドでも取り付けられるアダプターも同梱。バイクやクルマのサスペンションやタイヤハウス、操作ペダルやスイッチ類へ手軽に装着可能。サイズは約40×12×55mm/約12gと手のひらサイズなので、装着時に邪魔にならいのもポイント。

 カメラ部のREC-1は、本体での操作を電源と撮影のスイッチのみ絞り、細かな設定などは専用のスマホアプリからコントロールし無線LANを使ったライブ再生にも対応。価格は299ユーロを予定している。

 「XON」シリーズとしては自転車向けの「RIDE-1」も展示。RIDE-1はソフトバンクが運営するクラウドファンディング「+Style」で商品化を目指したものの、目標にはいたらなかった製品だが、支援者の反響や要望を踏まえて製品化を決定している。

自転車のフレームに装着して使用する「RIDE-1」

 RIDE-1は約145×32×23mmと棒状の形をしたデバイスで、9軸や温度、気圧、照度、Wi-FiやGPSといった各種センサーや機能を搭載。さらにANT+にも対応しているので、スマホだけでなくヘルスケア用品などとの連携もできる。

収集したデータはスマホやタブレットで確認

 RIDE-1が収集したデータは、スマホを経由してクラウド上で管理可能。リアルタイムで遠隔からのモニタリングもできるので、たんなるサイクリングのログ収集だけでなく、レースなどの実況や解析にも活用できる。

 同社の岩佐琢磨代表によると、防水性などが解決できれば自転車以外のスポーツにも応用可能とのこと。価格は299ユーロを予定しており、欧州は自転車競技の人気が高い地域なので、日本以上に注目集めそうだ。

RIDE-1と同等の機能を内蔵したロードバイク「ORBITREC」も展示していた

プロジェクターを内蔵したホームロボット「Tipron」も欧州での販売に向けて紹介。こちらは2499ユーロで欧州発売予定


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