フォッシルグループはドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2016」にて、Fossil(フォッシル)、SKAGEN(スカーゲン)、Misfit(ミスフィット)のスマートウォッチおよび活動量計の新製品を公開しました。
技適マークアリで、日本でも発売予定!
スカーゲンのスマホの通知を針で知らせるハイブリッドウォッチ
IFA会場で初めて公開したのが、スカーゲンのスマートウォッチ。液晶ディスプレーやタッチスクリーンを採用せず、文字盤と時分針、通知を表示するサブダイヤルで構成されています。シンプルなアナログの文字盤は、ミニマルなデザインが特徴的な同社らしいもの。接続中のスマホにメールや電話などの通知が来た場合、事前に設定をすることで、特定のバイブレーションで教えてくれます。
ユニークなのは、サブダイヤル表示。こちらも事前に設定することで、サブダイヤルの「A」、「B」、「C」に送信者を振り分けることが可能だとか。例えば、友だちからの通知はA、仕事関係はCなどと設定することで、液晶ディスプレーがなくてもおおよその見当はつくとのこと。
往来のスマートウォッチらしい機能も、もちろん充実。時間はスマホの設定と同期され、ボタンを押すことで事前に設定してある別のタイムゾーンの時間に瞬時に切り替え可能。また、ボタンを押すことで、スマホカメラのシャッタキーになったり、音楽再生をコントロールしたり、家の中などでスマホをなくした際は、時計側からスマホに音を出す命令を送れます。そして、当然ながら歩数や睡眠時間の測定も可能です。
対応OSはiOSおよびAndroid。後発ながらも充実した内容になっている理由は、同じフォッシルグループ内で、長寿命バッテリーのウェアラブル機器で定評のある、Misfitの技術を利用しているから。バッテリーもボタン電池で、従来の時計としての特徴も損なわれていません。
価格は199米ドル(約2万円)。IFA併設のイベント・ShowStoppersにいた説明員いわく、10月25日発売で日本での展開も予定しているとのこと。その証拠に、背面には技適マークの刻印がありました。
最新のクアルコム製CPUを搭載した
Android Wear製品も2製品登場!
Android Wear搭載のスマートウォッチは、Fossil Qシリーズから「Q Wander」と「Q Marshal」の2製品登場。どちらもクアルコムの基調講演でも紹介されていた最新のCPU「Snapdragon Wear 2100」を搭載。
Fossil Qでは、「Q Founder」というAndroid Wearの既存モデルがありましたが、今回登場したQ WanderとQ Marshalは、CPUの変更により小型化、省電力化が施されているとのこと。両者とも45ミリのケースサイズで、バンドは当然、交換可能。マイクとスピーカーもそなえているため、通話の発信や着信も時計から行えます。
Q WanderとQ Marhalはそれぞれ、9月4日より日本を含め発売中。日本では直販価格で3万9960円から。
Fossil Qのアナログ針スマートウォッチは
ボタン電池で約6ヵ月間の駆動時間を実現
Fossil Qでは、男性向け2種、女性向け2種と計4種類のスマートウォッチを発表。先述の2機種はタッチディスプレーが採用されていましたが、こちらはスカーゲンのスマートウォッチのようにアナログの文字盤を採用。ツールやコインなどで開けてボタン電池を交換でき、約6ヵ月間駆動可能。
文字盤のサブダイヤルの小さい針は、活動量を示したり、あらかじめ登録してある人からメッセージなどを受け取ると、特定の番号を示すようになっています。
タッチ式のスマートウォッチでは、通知が来るとその人の名前や内容が表示されてしまうことがありますが、この機能であればどの数字にどの人が登録されているかは、自分しか知らないわけですから、プライバシーは保たれます。
対応デバイスはAndroid 4.4以上もしくはiOS 8.2以上のiPhone 5以降となります。こちらは9月24日からFossil直販サイトで予約開始、発売はFossil直営店と直販サイトで9月26日からとなっています。
デザイン性と技術を両立したスマートウォッチで
ウェアラブル市場は急展開を迎える!?
昨年11月、FossilはMisfitを買収。Fossilがもともと持つ強力なファッション性とブランド群と、Misfitが積み重ねてきたスマートウォッチとしての技術力がうまく両立した製品が登場したと言えるでしょう。
いままでのスマートウォッチは、その外観やバッテリーの充電頻度などから、どうしてもガジェット好きの間でしかうまく流行りませんでしたが、このような製品が登場すれば街中でスマートウォッチを付けている人を見る機会がグッと多くなるかもしれません。
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