ドイツ ベルリンで9月2日よりスタートするIFA2016の関連イベントとして、Acerは8月31日に現地でプレス向けイベントを開催。薄型ノートPCの新モデル「Spinシリーズ」や「Swiftシリーズ」を発表した。
発表会で登壇したAcer CEOのJason Chen氏は、売り上げなどの点からウルトラスリムノートPCがAcerのPC事業として注目しているセグメントと位置づけ、そこに向けて開発したのが、今回の「Spin」シリーズと「Swift」シリーズということになる。
厚さ9.98mmの「Swift 7」
「Swift」シリーズはクラムシェルでの使い勝手をポイントにしたモデル。タッチ操作は非対応で、テントスタイルやタブレットスタイルにはならないものの、そのぶんスリム化と軽量化が計られている。
最上位モデルの「Swift 7」は厚さ9.98mm、重量1.12kgと極薄軽量。本体素材にアルミを採用しており、薄型ながら剛性感がある。CPUには第7世代(開発コード名:Kaby Lake)のCore i5を採用する。ディスプレーは13.3型のフルHD解像度(1920×1080ドット)だが、ガラス部分はコーニング社のゴリラガラスを採用。ディスプレー面へのキズなどに強く、モバイルデバイスとして外出先でも安心して使える。
インターフェースは本体右側面に両面挿しのUSB Type-Cを2つ装備。薄型のためバッテリー容量が少ないのか、稼働時間はスペック上では9時間となっており、ほかのSwiftシリーズが10時間オーバーなので短め。価格は北米では999ドル。発売時期は中国が9月、北米とEMEA(欧州および中東、アフリカ)は10月を予定している。
Swiftシリーズにはそのほか「Swift 5」「Swift 3」「Swift 1」と3つのモデルをラインアップ。「Swift 5」は14型(1920×1080ドット)ディスプレーを搭載。第7世代のCore iシリーズを採用しているのは「Swift 7」と同じだが、こちらはCore i3/i5/i7と複数スペックが用意されている。価格は北米では749ドルから。発売時期は中国が10月、北米とEMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ圏)は11月を予定している。
「Swift 3」は普及価格帯向けのモデルで、CPUは第7世代および第6世代のi3/i5/i7を搭載。ディスプレーも14型だが解像度は1920×1080ドット、もしくは1366×768ドットと2タイプがある。
パームレストの右上には指紋認証センサーを搭載し“Windows Hello”との連携にも対応している。価格は北米では499ドルから。発売時期は中国が9月、北米と欧州・中東では10月を予定している。
「Swift 1」は CPUにPentiumやCeleronを採用し、価格が249ドルからと学生などに向けた低コストで導入できるモバイルPC。低価格ながらタッチパッド回りや電源部分はダイヤモンドカット加工が施されるなど、見た目のデザインも美しく高級感がある。発売時期は中国が9月、北米で11月、欧州や中東などで10月を予定している。
Swift 7 | Swift 5 | Swift 3 | Swift 1 | |
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CPU | 第7世代Core i5 | 第7世代Core i7/i5/i3 | 第6/7世代Core i7/i5/i3 | Pentium/Celeron |
ディスプレー | 13.3型 (1920×1080ドット) |
14型 (1920×1080ドット) |
14型 (1920×1080ドット) (1366×768ドット) |
14型 (1366×768ドット) |
メモリー | 8GB | 4/8GB | 4/8GB | 4GB |
ストレージ | SSD 256GB | SSD ~512GB | SSD ~512GB | eMMC ~128GB |
駆動時間 | 9時間 | 13時間 | 10/12時間 | 12時間 |
サイズ | 324.6×229.6×9.98mm | 327×228×14.58mm | 341×236.6×17.95mm | 339.4×234.9×17.9mm |
重量 | 1.12kg | 1.36kg | 1.5kg | 1.6kg |
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