お店サイト向け新ドメイン「.shop」は集客の近道
ネットショップなどのECサイトを運用していたり、リアルな店舗を持っているユーザーが見逃せないトップレベルドメインが登場する。そのドメインとは「.shop」。ショップということが一目でわかるドメインだ。
ドメインとはネット上の住所を表す文字列のこと。「http://www.○○○○.△△△」というURLがあるとすると、「○○○○.△△△」がドメインとなる。「.△△△」のことをトップレベルドメインと言うが、単にドメインと呼ぶこともある。従来は「.com」や「.net」といったgTLD (Generic Top Level Domain=一般的なトップレベルドメイン)が22種類用意されていたが、もっといろいろなドメインが求められ、2012年に新gTLDの運用が始まり、現在は多数のドメインが登場している。
企業のURLはブランドをシンプルに打ち出すことが最優先事項。そのため、企業名やブランド名などをつけた独自ドメインを取得するのが一般的だ。例えば、本サイトは「ascii.jp」というドメインを利用している。これを無料ホームページなどからもらう適当なURLで運用するのはおすすめできない。手作り感や適当な感じが出て、顧客に敬遠されてしまう可能性がある。独自ドメインを取得していれば、記憶しやすくそのサイトの信頼性を高めることができるのだ。
独自ドメインを取得する際、トップレベルドメインのチョイスも重要だ。「.com」は世界中の誰でも取得できるドメインなので、グローバルな感じが出る。「.jp」は日本に住所がないと取得できないので、日本のウェブサイトだということがわかる。「.biz」ならビジネスっぽい雰囲気があるし、「.net」ならネットやネットワークと言ったイメージが伝わる。現在、ドメインは1000以上存在するが、できる限りブランド価値を高めるもの、そしてSEO的に有利なドメインを選ぶことが、ビジネスを成功させる手助けになる。
そこで、満を持して登場するのが「.shop」。ショップということがダイレクトに伝わるドメインだ。ECサイトはもちろんリアル店舗にもぴったりの文字列。「○○○○shop.jp」のように工夫していた企業も、「○○○○.shop」とシンプルなURLでアクセスできるようになる。ショップを運営しているなら、名刺のURLも当然「.shop」にしたいところ。
独自ドメインを取得したことがあるなら経験があるかもしれないが、ドメインの文字列は先着順で取得されていく。そのため、古くから運用されている「.com」や「.net」はたいていの単語が取られているのだ。しかし、「.shop」はできたばかりのドメインなので、まだまだ文字列は空いている。自社ブランドそのままのドメインを確保するチャンスがあるのだ。
ドメインってどうやって取るの?
ドメインはレジストリと呼ばれる機関が管理している。そのレジストリと契約したレジストラがドメイン登録事業者としてユーザーからの申請を受け付け、レジストリのデータベースにドメイン情報を登録することができる。レジストラはインターネットの資源を調整する民間非営利法人ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)に認定され、国内の公認レジストラは7社のみとなっている。もちろん、日本最大のレジストラであるGMOも公認を受けている。
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