【まとめ】メルセデス・ベンツの安心感と高性能
地方に家が建つ金額も納得か
Mercedes-AMG GT Sの気になるお値段は、1930万円(税込)。前回のポルシェが約2600万円だったので、ちょっと安く感じてしまうが、郊外に家が建つ値段である。都内でもマンションなら買えるだろう。さらに今回のボディーカラーは「AMGソーラービーム」というオプションカラーであり、値段はなんと111万2000円!(税込)
前回のポルシェターボは4人乗りだったが、こちらは2シーター。トランクルームは広く、荷物が多く積めるものの、決して実用的ではないクルマだ。
510馬力を手の内に操りたいのであればサーキット走行しかないが、この大パワーを街中で優雅に乗れるテクノロジーがふんだんに取り入れられており、クルマのサイズ感に慣れてしまえば安心して走らせられる。セーフティー系の機能も満載で、いまやお約束の車線逸脱防止機能はスマホのバイブのようにハンドルをブルっとさせて教えてくれるし、前走車との距離を認識して、近づきそうになると自動的に減速してくれるなど、運転が下手でも難なく走れてしまうのだ。
唯一残念だった点は、ポルシェにあったようなクルマ単体でのLTE通信がなかったところ。また、ディスプレーもタッチパネルではなかった。このあたりはメーカーの方針もあるだろうが、早急に対応してほしいところ。
もともとメルセデス・ベンツのクルマは走る金庫と呼ばれるくらいの頑丈さで知られている。このMercedes-AMG GT Sはその頑丈さに加え最先端の走行性能と安全性を両立させている。サーキットでも安全に攻めることができ、街乗りでは気持ちよく走ることができる。約2000万円という金額にはちゃんと意味があるのだ。宝くじが当たったら、真っ先に買うものリストに入ったことは言うまでもない。
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