口座を開設して入金したら運用が始まる
THEOを運営する株式会社お金のデザインは証券会社なので、まずは証券口座を開設する。個人情報入力後には、金融商品に関する契約を行う。一般的な「あの株をいくらで買う」というスタイルではなく、「○○万円預けるから運用を頼む」スタイルの投資一任契約になる。
無事口座が開設できたら、続いてマイナンバーの提出。これも法律で義務付けられているのでしょうがない。その後、任意のお金を振り込んだら、診断時に作成されたポートフォリオで運用が始まる。
ところで、資産運用をしたことがない人だと「預けたお金は何倍になるの?」という質問をしがち。THEOは株やFXの信用取引のようにハイリスクハイリターンの投資とはまったく異なるので要注意。THEOのウェブサイトでは、「パフォーマンス」として期待リターン年率5%とうたっている。なんだ少ないな、と思うのは間違い。
いまどき、銀行にお金を入れておいても利息はほとんど付かない。そのため、今はお金がお金を生むという感覚を持ちにくくなっている。特に日本は経済が停滞しているのでそうかもしれない。しかし、100万円を入れておいてそのままのケースと、1年後に5万円増えるケースを考えれば違いがわかるだろう。200万円なら? 500万円なら? 3年なら? 5年なら?
ギャンブルであれば5%のアップが見込めるならマイナスもあり得る。確かにTHEOは全世界規模の経済変動があると短期的にはマイナスになることもある。しかし、過去の歴史を見れば長期的には右肩上がりになっている。経済の成長率で見ると、今の日本が0.59%でも、中国は6.8%、インドは7.3%、アメリカでも2.6%も成長し、全世界平均では3.1%ずつ成長している。リーマンショックのような世界規模での大きなマイナスはあったが、そこからも復活している。
THEOは、あくまで分散型の自動化運用されたポートフォリオによって資産を守りつつ、儲け幅は小さいかもしれないが手堅く増やしていく、という運用方法なのだ。ここを理解しないと、不満を持ったり、マイナスになるような運用をしてしまうので要注意。
運用開始! いい感じに上がっていたら英国EU離脱を直で食らう
そのまま週末で、月曜日を迎えたところ、大暴落。英国がEUから離脱するというニュースのせいだ。勝ち分を全部吹き飛ばして、マイナス0.66%・・・・・・。
と、面白くするために値動きを追ったが、実はTHEOはこういう風に毎日見るものでもない。一度決めたら、数年レベルで放っておくのが正解。価格をチェックするにしても、月に数回でいいだろう。あまり細かい値動きに一喜一憂してもしょうがない。
とは言え、記事を書くに当たって、マイナスで終わらせるのはばつが悪いなぁと思ったが、EUからの英国離脱というインパクトは少し長引きそうと感じた。まぁ、こういうこともあり得るということだ。過去のデータから言うなら、いつかは復活し右肩上がりになる。もちろん、これがいつになるかは断言できないところ。
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