Mobile World Congress 上海 2016(以下、MWCS2016)には、世界各国から多数のメーカーが出展。おもしろい機能を搭載した製品や日本に投入予定の新興メーカースマホなど、気になる製品が多数展示されていました。
今年のMWCSは、昨年より展示規模が拡大したこともあり、端末メーカーの出展数も増加。自らブースを構えなくとも、クアルコムブースや中国移動ブースに製品のみを展示する例も多く、OEMやODMメーカーも入れれば、50社以上の製品が展示されていました。
Akyumen社のプロジェクタースマホは日本投入も検討中
Akyumen社が展示していたプロジェクター内蔵のスマホ「Hawk」は35ルーメン、100インチ投影が可能と言う本格的な製品です。この手の製品は過去に中国のODMメーカーなどが手掛けていましたが、仕上げがイマイチでした。Hawkは先進国市場でも販売をめざしており、しっかりしたつくり。本体サイズは不明ですが、プロジェクター部分の厚みもあまりなく、このまま普段使いできる大きさ。
スペックは、SoCがMediaTekのHelio X10、メモリー3GB、ストレージ128GBで、大量のムービーを本体に保存して置けるとのこと。また、通常ではソフトキーのホームボタンに相当する位置にあるアイコンを、ダブルタップするとプロジェクターで投影可能。実際に映してみましたが、50インチ程度までなら細かい文字もくっきり読めます。気になるお値段は750ドルを予定。夏ころ発売予定で日本への投入も検討しているとのこと。
だいぶご無沙汰なパンテックも新製品を展示
みなさんはパンテックの名前を覚えていますか? 日本でもKDDIからスマホを数機種出していましたが、実は2014年に一旦倒産していたのです。それから2年かけて復活し、再出発第1号となる「Sky IM-100」を6月23日に韓国で発表しました。
韓国ではサムスンとLGの2強に押されて特徴を出しにくかった同社の製品ですが、IM-100は音楽スマホとしての機能を強化。クアルコムのオーディオチップ「WCD9326」も搭載しています。また、本体デザインは最近の流行に逆らうように、角をきっちりと出したスクエアな形状。よく見ると裏側にはジョグホイールを備えています。
このジョグホイールは上下ボタンとして機能するほか、音楽再生時のコントローラーとしても使えます。親指での回転動作も快適でした。なお、スペックはSoCがSnapdragon 430、5.15型フルHD解像度ディスプレー。韓国での価格は約4万円(要キャリア契約)ですが、ミドルレンジモデルとして再びauからの登場を期待したいもの。
新興メーカーWasam社はセキュリティースマホ
日本ではまだ知られていない新興メーカーの製品も多く、すべてを見て回ると1日あっても足りないほど端末展示が充実していたのがMWCS2016の特徴です。コンパニオンさんも昨年より増えており、こちらのメーカーのように男性コンパニオンを用意するところも。ちなみに、こちらは中国Wasam社の高セキュリティースマホ。軍隊があなたのデータを守る、というイメージなんですね。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります