直径約100ミリの真っ黒な球体。周囲の光景を反射しまくりのツルツルピカピカのボディー。まるで「ガ○ツ」に出てくる黒い球体か、もしくは知る人ぞ知るGoogleの「Nexus Q」? この物体は何かというと、ソニーのスマートBluetoothスピーカー「BSP60」です。
しかもただのbluetoothスピーカーではなく、コミュニケーションもできるという製品なのですが、まずその姿をチェックしてみましょう。電源の入っていない状態では、唯一NFCのマークが見える以外は何もない、ただの丸い物体です。
裏返して底面を見ると、電源スイッチのほかに球状のキャスターが2つと、自ら走りだすためのホイールタイヤが2つ付いているのがわかります。
本体の後ろの下あたりにmicroUSB端子があるので、USBケーブルを接続して充電を開始すると、本体に充電中のアイコンがピカっと浮かび上がります。ここまででも、一体何をする物体なのかわかりにくいですね。
さて、たっぷり充電できたらどうやって使うのか早速試してみましょう。本体の底面にある電源スイッチをオンにすると、SONYのロゴがボワーっと黒い球体に現われます。ここで利用するXperiaのNFCと「BSP60」のNFCマークを近づけると、ピコリンと反応してペアリングできます。
Xperiaに操作するための「Smart Bluetooth Speaker BSP60」アプリと、もうひとつ重要な「ボイスコントロール for BSP60」アプリをインストールするとセットアップ完了です。
正面のディスプレーには大きく時刻が浮かび上がり、目覚まし時計ふうな装いをかもし出しています。そして、ほかにも小さくバッテリーやBluetooth、タイマーのアイコンが表示されているのがわかります。
「Smart Bluetooth Speaker BSP60」アプリでは、接続状態やバッテリー残量を確認したり、決まった時間になるとお知らせしてくれる“アラーム”、しゃべりかけるとマイクで声を認識して、音声に反応してくれたり、音楽に合わせて踊るアクション、ボイスコントロールができる“Trigger word”のオン/オフといった設定ができます。
何はともあれ、本来の姿はワイヤレススピーカーです。Bluetoothで接続したXperiaで音楽や動画、ゲームといった音声を再生すると、「BSP60」の両耳(スピーカーカバー)がニョキっと開いて、このスキマから音声を出力します。
この耳(スピーカーカバー)の内側にはLEDが仕込んであり、ゆっくりとさざまざなカラーに変わります。色の指定ができるのかなと思いましたが、今のところそういった設定はないようです。
ボリューム調整や、曲送りといった操作は、前面の光るライトをタッチすることで行なえます。左上のライトをポンポンとタッチすると、ディスプレーに表示されている音量アイコンと曲送り戻しアイコンが入れ替わり、そこに連動したライトをタッチして操作といった具合です。
再生中の音楽を止めたりアラームを止めたいときには、耳(スピーカーカバー)の部分ををポチっと押しこむと止まるギミックになっています。と、言葉で説明してもとても伝わりにくいので、実際に使っている様子を動画で見てみましょう。
まずは、ふつうにXperiaからYouTubeの動画を再生しつつ、音声を「BSP60」から再生している様子です。いわゆる一般のワイヤレススピーカーと同じ使い方で、バッテリー駆動でアクションなしの状態であれば、音楽を連続で約5時間鳴らし続けられます。ちょっと派手なスピーカーという感じですね。
本領を発揮するのは、“音楽に合わせて踊る(音楽再生中)”をオンにした音楽再生です。
Xperiaから再生される音楽に合わせて両耳がパカパカ動いたり、LEDライトがシンクロしてカラフルに色が変わるだけでなく、本体が回転したり前進したりといろんなアクションをしてくれます。
曲の切り替わりの際には楽曲情報もしゃべってくれます。本体のスピーカー出力は2.5W程度なので、音質を追求するというよりもこのアクションを見て楽しめるのが「BSP60」のウリになります。
とはいえ「BSP60」の能力はまだまだこんなものではありません。ふだんのワイヤレススピーカーにはない、隠された能力を秘めています。その能力については次回にお話したいと思います!
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