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iPhoneとAndroid間で大容量ファイルを直接やりとり

人のぶんまで持ち歩きたいスマホ用TransferJetアダプター:週間リスキー

2016年06月04日 13時00分更新

※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーと仲間たちが繰り広げる、たいへんマニアックなコーナーで、健全に暮らす方の清き一票は到底期待できません。

「TransferJetとは?」

 ……リスキーではこういうの省略させていただいているのですが、週末ということもあり、今回は特別にWikiのリンクを貼ってさしあげます(→コチラ)。

「TransferJetのスマホ用アダプター(東芝製バッファロー製品)を用いて大容量ファイルをやりとりした場合、ほかの手段と比較してどうか?」というのが今回のリスキー実験室のお題

 ほかの手段というのは、AndroidビームやAirDropといった近距離通信ですな。前者はAndroid間、後者はiOS(とMac OS)間でしか使えないので、プラットフォーム越しにやるには、いずれにせよTransferJetアダプターを使用することになります(Androidには内蔵モデルもあり)。

マイクロUSB端子版とLightning端子版が存在します。タイプCって人はイッてヨシ

ドライバーも兼ねた専用アプリが必要。Android版と比べ、iOS版はファイルの種類が限定される。理由はおわかりよね?

アプリ入れたらあとはキホン、抜き差しだけでオッケーのはずが、最近のXperiaに限りUSB接続設定でいちいち検出しないとならない。基幹OSイジり反対運動に著名しようと思う

 参考までにTransferJetの転送レートは理論値で560Mbps、距離は2~3センチ(もう少し離しても大丈夫だけど遅くなる)。Androidビームは24Mbps、距離は10センチ程度、AirDropの理論値は不明、距離は10メートル程度です。ほな、やてみよか。

 733MBの動画ファイルを転送して、完了までの時間をストップウォッチで計測。まず、Androidビームから……と、思ったんだけど。

ゴメン、中断した。20~30分以上かかるわコレ

 やっぱAndroidビームはナシで(さすがにBluetoothオンリーは限界ありますな)。改めましてAndroid同士のTransferJetと、AndroidとiOS、AirDropによるiOS同士で行なった結果が以下になります。

TransferJet

・Android→Android 約1分

・Android→iPhone 約1分20秒

・iPhone→Android 約2分

AirDrop

・iPhone→iPad 約1分10秒

 あっちゅーまや。距離とのバランスを考えるとAirDrop最強感ありますが、とはいえAirDropはファイルの種類が限定されますし(TransferJetでも転送元や転送先がアプリ内に限定されます)、プラットフォームの垣根を超えられません。さすがにAppleにTransferJetの採用は期待できませんが、AndroidビームはTransferJetに置き換えられたら、そーとー便利になりますよコレ。

 やれクラウドだのシェアだの言う時代ではありますが、面と向かってファイルをやり取りするのにインターネットを介する必要はまったくもってないと思いますので(“ギガバイト”も勿体ないですぜ)、相手のぶんも一緒にこのアダプターを持ち歩いて「え、何ソレ? スゴ~い!」尊敬されてはいかがでしょう? キモがられても責任は負いかねます。

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