目からウロコ! ワンコインの安ワインが少しの工夫で別もののようにおいしくなりましたよ。
ワインの「適温」を教えてくれるIoTガジェット
「Kelvin(ケルビン)」は、スマホアプリと連携するワインのIoTガジェット。何ができるかというと、ワインの飲み頃の温度を教えてくれる、というものです。
イギリスで開発されたもので、海外では年内の発売が決定しています。国内では日本語版のアプリの開発が必要になるため、Makuakeでクラウドファンディングのプロジェクトを実行中。市販時の想定価格は7040円になりますが、クラウドファンディングでは4500円から手に入れることできます。※すでに締め切られている支援コースもあり。
さて、酒好きナベコの見解は以下。
ワインIoT、なんだかすごそうですが、“温度”ってそこまで重要でしょうか? もちろんワインセラーがあるに越したことはないけど、赤ワインは常温、白ワインは冷蔵庫で冷やしておけば、そんなに見当はずれにならないのでは?
実は、そんな考えが大間違いでした。Kelvinの日本代理店であるINNOVA GLOBALの中の人に話をきいてみたら、私にとっては寝耳に水なことばかり!
日本の「常温」は暑すぎ! 逆に冷蔵庫は冷え過ぎ
赤ワインは常温で保管する。よく聞きますが、実はここでいう“常温”とは、昔のフランスの石造りの家の室温。つまりは16~18℃なのです。春・秋ならともかく、サクッと30℃を超える日本の夏の“常温”を考えると、恐ろしくかけ離れているのがわかりますよね。
さらに、夏場にいたっては高温多湿なため、赤ワインとはいえ冷所に置いておかないと品質の劣化も早いということです。本来は一定の温度に保っているワインセラーがベストなのですが、やはり家庭だと冷蔵庫が最も難がないそうです。
私あぜん。そんなこと考えもせず普通に赤ワインは冷蔵庫の外に出していたー! 確かに、ただでさえ日本は夏と冬で温度がものすごく違うのに、季節関係なく部屋の室温を“常温”だと思っていたなんて……。
白ワインに関しては、甘口のものが6~10℃、辛口のものは10~13℃が適温。冷蔵庫の温度は4℃くらい。つまり、冷蔵庫でキンキンに冷やしたものをすぐ飲んでは、冷やし過ぎということ。
な、なんと……。
コンビニで買える安ワインで試してみました
とはいえ、適温であるか否かでワインの味はそこまで変わるのでしょうか。コンビニのワインを買ってきて、試してみました。
用意したものは、赤が「アレグレメンテ カベルネソーヴィニヨン」、白が「アレグレメンテ ソーヴィニヨンブラン」。いずれもチリワイン。並んでいた中の最安値で、フルボトル408円。ワンコインワインです。
電源をオンにして、Kelvinをボトルに装着。単純にボトルの表面の温度を測るのではなく、ボトルとワインの平均温度を測定する、というのがKelvinのエライところです。
専用のアプリを事前にダウンロード。今回は開発中のデモアプリを使わせてもらいました。端末とスマホをBluetoothで接続しておけば、あとはぶどうの品種を選ぶだけという迷いようがない手順。アプリの使い勝手もよさそうです。
冷蔵庫にもそのまま入れられるのが便利です。
“適温”とそうじゃないワインを飲み比べてみました。こ、これは!
では実際に、適温にしたものと、そうじゃないワインを飲み比べてみます。まずは赤ワイン。右が常温で、左がKelvinで、適温である17℃まで冷やしてあります。
まずは常温のもの……。
繰り返し言います。コンビニで最安値のワインです。それはまあ、あれです。味を表現すると「どわわ~~ん」という感じ。 渋みや酸味が強いです。
お次は、適温までひやしたもの。
全然違う。こ、これは!?
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