ハイレゾ音源も快適に楽しめる
センサキーはもうひと工夫欲しかった
流行りのハイレゾにも対応しており、付属のイヤホンもハイレゾ対応だ。低音がやや軽い感じがするものの、女性ヴォーカルの抜けがとてもよくアニソンのリスニングによかった。なお、イヤホンのテストに使用した環境はZoom Tac-2、音源は「いけないボーダーライン」(ワルキューレ、e-onkyo)。
ホームボタンは指紋センサーを内蔵しており、見た目としてはハードウェアキーだがタッチ式となっている。また、バックキー、タスクキーもタッチ式で、いずれも感度は敏感。パームリジェクションは実行されていないため、たとえば、カメラで撮影する際に手のひらがバックキーに触れてしまうことが多かった。Galaxy S7 edgeのように一時的にバックキーやタスクキーをオフにする機能がほしいところ。なお、指紋センサーの精度は良好。乳首と登録には失敗したが、乳輪の登録は確認できている。レッツエンジョイ。
おもなスペックを挙げると、Snapdragon 820を採用し、メモリー4GB、バッテリー容量3000mAh。ストレージは32GBと64GBモデルが存在する。懸念となるSoCの発熱対策だが、フルメタルボディーであるため、全体で速やかに放熱といった仕様だ。
注目機能のカメラ性能をチェック
標準アプリでRAW撮影も可能!
HTC端末のカメラといえば、UltraPixel。第2世代になり、性能は大きく向上している。画素数は12MP、テスト撮影した限りではダイナミックレンジも十分に広く、色合いもよく、純正カメラアプリ側のチューニングもよくできている。
手ぶれ補正もあるため、暗所での撮影も楽だった。また、レーザーAFを採用しており、20〜1メートル間付近で機能しているようだ。そのため、よくあるレンジでの撮影は、レーザーAFとコントラストAFを使い分けて、常時ぬめぬめとフォーカスが合い続ける(AF-Cみたいな感じ)。逆に1センチといった接写時には機能しておらず、コントラストAFになる。タップでフォーカスポイントを決めたほうが早い。
プロを選ぶと、シャッター速度やホワイトバランスを設定することができ、また、RAWでの保存も選択できる。RAWデータは8bitのDNG形式で保存され、カラープロファイルはAdobeRGB、1ファイル23MB前後。HTC 10のパネルはsRGBなので、AdobeRGBパネルを必要とするが、スマホカメラで限界を楽しむのであれば、各階調が豊富で楽しいハズだ。
マッシヴな雰囲気に、いい感じのカメラ性能なHTC 10。放熱性能も良好。技適マークがどこにプリントされるのか気になるところである。
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