米ビーム・ラボ社(Beam Labs inc.)はBlueGreenGroupを通じて、LEDライト型スマートプロジェクター「Beam」の日本国内向けのクラウドファンディングを7月5日まで実施中だ。Beamは、すでに北米や欧州でのクラウドファンディングを経て、2015年末ごろから各国の出資者に送付を始めている実績のある製品。今回は、日本国内での技適(技術基準適合証明)の取得、スマホアプリやウェブサービスのローカライズにかかる費用について、クラウドファンディングで出資を募って販売につなげる狙いだ。
Beamのクラウドファンディングは、ソフトバンク株式会社が運営しているIoT製品の開発・販売を支援するるプラットフォーム「+Style」上で実施中。+Styleは、出品者が開発した製品の販売の支援と購入が可能な一般的な「クラウドファンディング」のほか、計画段階の製品について意見を投稿して製品を一緒につくっていける「プランニング」、先行販売や受注販売、数量限定販売など一般に入手しづらい製品を購入できる「ショッピング」のサービスを提供しているのが特徴だ。対象をIoT製品に絞っているので、クラウドファンディングで出資を募っているのはほとんどがハードウェア製品となる。
Beamの最も大きな特徴は、一般的なE26/E27型ソケットに装着できる点。電源はソケットから供給されるのでケーブルレスで使用できる。本体にLEDライトを12灯(合計100ルーメン)内蔵しているので、デスクライト程度の明るさで部屋の一部を照らすこともできる。
プロジェクターの解像度は854×480ドット。製品には専用ソケットと電源ケーブルも付属しているので、天井などに備え付けのソケットだけでなく、机上や床上などに置いて壁などに映像を映し出すこともできる。持ち運びに便利なので、モバイルプロジェクター代わりにも使えそうだ。
Beam自体にはカスタマイズされたAndroidが組み込まれており単体で動作する。スピーカーも内蔵しているので、Beam側のYouTubeアプリで動画、音楽系アプリで音楽を再生することも可能だ。現在時刻や天気予報、ニュースなどさまざまなアプリの画面も映し出せる。
実際にBeamを操作するにはスマホが別途必要で、Android/iOS用の専用アプリをインストールして使うことになる。スマホアプリ側で、ソフトウェアキーボードを使って文字を入力できるほか、タッチパネルモードにすれば画面を操作することが可能だ。また、Android端末からはMiracast、iOS端末からはAirPlayを使って、スマホの画面をプロジェクターに映し出すこともできる。Beam経由でスマホに保存している資料、映し出してプレゼンするといった用途も考えられるだろう。
AndroidをOSとして採用するメリットはほかにもある。各種の操作を自動化できる「IFTTT」(イフト)に対応しているので、時間によって映し出す映像を変更したり、帰宅のタイミングでライトを付けたりといった操作が可能だ。
5月24日現在、目標金額50万円のところ61万3600円の出資を集めて、すでにクラウドファンディングに成功している製品だが、7月5日までは出資者向けの特別価格5万3000円~で購入できる。+Styleには、そのほかにも国内では販売されていない魅力的な製品への出資を募っているで、チェックしてみよう。
なお、7万5000円のサポートプランを選ぶとBeam用スタンド「Beam Fixture」(ビーム フィクスチュアー)も手に入る。
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