レンズ交換式デジカメを使っているが、交換レンズは1本だけ。そんな人も多いのではないか。筆者がそうだ。
最大の理由はレンズが高いこと。特に筆者はフルサイズ一眼の「α7」を利用しており、Eマウントのフルサイズ用レンズはほとんどが10~30万円という高額製品。また、Eマウントはレンズの選択肢も少ない。
一方で、キヤノンのEFマウントレンズを見てみると、ラインナップはかなり豊富にあり、価格も安いものなら1万円台からある。うらやましい限りである。
そんな、キヤノンEFマウントレンズをソニーのα7(Eマウント)に装着でき、AFも使えるというマウントコンバーター「MC-11」がシグマから発売された。
MC-11の実売価格は3万5000円前後。製品は2種類あり、キヤノン用レンズが装着できるもの(MC-11 EF-E)と、シグマ用(SAマウント)レンズを装着できるもの(MC-11 SA-E)で分かれている。どちらもカメラ側はソニーのEマウントに対応する。
AFは、AF-CとAF-Aには非対応。AF-Sでの撮影となるが、普段AF-Sを使う機会が多い筆者的には問題ない。AFでピントを合わせた後、マニュアルで微調整できる「DMF」は一部のレンズで対応する。
なお、MC-11は防塵・防滴構造を採用しているので「レンズが防塵・防滴構造なのに小雨の中では使えない」といったこともない。
実際にα7にMC-11とシグマ製キヤノン用レンズ「20mm F1.4 DG HSM」を装着して撮影してみたが、AFの挙動も含めて問題なく動作した。
このレンズ価格は12万円前後。(フルサイズ用)Eマウントで同じ仕様のレンズは見当たらないので単純比較はできないが、21mm、F2.8の「Loxia 2.8/21」が20万円前後、35mm、F1.4の「SEL35F14Z」が21万円前後と考えれば、価格面では魅力だ。
また、対応レンズを見てみると、「18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」が実売価格4万円前後、「30mm F1.4 DC HSM」が実売価格4万5000円前後と、比較的手が出しやすいものも多い。
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