音声を使ったつかず離れずのメディアが好評
今回の企画は「新たな交流の形を実験する」という目的もあるため、まじめな考察も実施。分析し、考察をまとめたのは慶應義塾大学 環境情報学部の小川克彦教授。小川教授は「Dempa-Talkはアイドルとコミュニケーションする上で非常に最適なメディア」と述べ、その理由を「アイドルとリアルタイムでしゃべるというのはちょっと恥ずかしい。でも、Dempa-Talkは少しずれがある故に返信できる。つかず離れず、なるべく密接にはしないけれど、ある程度いっしょにはいたいという要望を満たしているから」と語っていました。
結果はソニーモバイルの新型ウェアラブルの参考材料に!?
また、ソニーモバイルのアプリケーション担当エンジニアの轟兼郎氏も参加者にまず謝辞と共に「現在市場に多く出回るウェアラブル製品では、スポーツ・健康用途のものが多いが、今回の取り組みでコミュニケーションを円滑にするためにも活用できることが明確になった」と述べ、「文字に頼らない声のコミュニケーション、さらに新しいコミュニケーションをお送りしたい」と語りました。
実際に報告会の第2部では、アイドルの吐息や心拍を感じられる触覚デバイス付きリストバンドのプロトタイプを公開。今回のプロトタイプはアイドル好きでもあるソニーモバイル轟氏による渾身の一作で、まだ商品化の目処などはまったく立っていないものの、今後のDempa-Talkのような実験施策や商品づくりに生かしていきたいとのことでした。
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