週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

大画面TVに無線でPC画面を映したい人の最適解!【超お役立ち】

2016年04月14日 11時00分更新

週刊アスキー連動【超お役立ち】特集

3月18日発売の「週刊アスキー」特別編集ムックは2016春の超お役立ち特大号!! ASCII.jpでは誌面連動特集として、誌面に載せきれなかった大量のお役立ち知識を掲載します。編集部秘蔵のお役立ちフォルダーが火を吹きますぜ。

 どうもどうもカクッチです。

 最近、Surface Pro 4を仕事だけでなく家のエンタメPCとしても使ってます。TV前の卓上に置いてAmazonビデオをTVの大画面で観ているんですけど、実はHDMIケーブルを引きまわしているのが現状です。ミニDPも毎日着脱するのも面倒だし端子の強度も不安なんで無線化したいと思ってました。過去にWiDiレシーバーを買ったことありますけど今無線の画面出力はどうなのかと思っていたところです。

TVに挿してPCから探すだけで無線で画面が出た!

うわーちっさ! 一瞬PCにUSBを挿しHDMIをTVに挿すものかと勘違いするくらいのシンプルさ。(んなわけない)

 そこで出てきたのがマイクロソフトのワイヤレスディスプレーアダプターV2です。さっそく購入してみたんですが、拍子抜けするほどセットアップはラクでした。HDMIをTVに挿し、USBから電源を取る必要があるんですが古いTVでないのでスティックPCの電源用小型ACで代用。たぶんiPhone系の充電器でもいけるんじゃないでしょうか。するとこんな画面が。あまりMiracastがどうこうとか考えなくていいです。そう、Windows 10ならネ。

これであとはWindows 10のアクションメニューから「接続」でアダプターを探すだけ。簡単すぎて不安

つながったら「表示」から「複製」や「拡張」でPC画面がTVに。え、これで終わり!?

HDMI有線には劣るけど動画描画速度もなかなか速い!

 さっそくSurface Pro 4で無線接続出力し、動画をTV側の画面で再生するなどして様子を見てみました。画面表示の種別では、拡張>複製の順にラグが多く、AmazonビデオなどのネットアクセスとWiFi Direct(TV出力側)の同時使用だとコマ落ちが多く、特に「拡張」が重く感じられました。気持ち20fps出てるかどうかの感じ。突っかかりがありましたな。「複製」だとやわらぐけどまだまだでした。

 試しにローカルで保存された動画再生の場合で「複製」だとかなり快適に見られました。だいたいワイヤレスアダプターへの通信は3~10Mbpsで、画面書き換えの範囲で左右されてます。10Mbps近くになるのは全画面再生時。CPU使用率はAmazonビデオ再生時で30%とCPUボトルネックというよりはネットワークの割り込みか何かという印象でしたな。

本当の目的は自作Win10PCの遠隔出力! 予想通りできた!

 実はSurfaceの出力は別に有線でできるらしいんです。少し離れているデスクトップPCの画面を飛ばしてみたい! そんな欲求が実は主目的。自作大好きジサトラカクッチのWindows 10 Pro自作機からの無線出力がしたいわけです。これは予想通りあっさりいきました。「AtermWL900U」のUSB無線LANアダプターを挿すだけであとは同じ手順で出力完了。

 こちらは基本的にSurfaceよりもぬるぬる動き、拡張であってもカクつきが感じられなかったです。NASやネットの動画読み込みは有線LANを使っているせいかもしれません。それとも自作機のIvybridge-E環境のCore i7(6コア/12スレッド)のパワーのせいか定かではありませんが、描画は非常になめらか。これなら、キーボード・マウス、ヘッドフォンを無線化するとTV前でおもしろい環境が構築できそうです。

 ちなみにセカンドマシンのSandyBridge世代の自作機はWin 10 Proではありますが、接続はできませんでした。アダプター自体は見つかるし、各種ドライバーも要件は満たしてるんですけどね。古い世代のマシンは要注意です。

ビジネス用途にはほぼ最強! エンタメも環境次第で十分いける

 USBの電源をトルというところから出力機器によっては結局モバイルノートのUSB電源を使う必要があるなど有線接続のようなノリになる気もしますが、出力の手軽さや映像の追従性は想像していた以上です。

 ですが、エンタメ用途で注意しなければいけないのが、帯域が狭いせいかHDMI出力の音質がかなり犠牲になっている点。HDMIケーブルを使って出すのと音がまったく違ってました。テレビの出力に良いバー型スピーカーなどをつないで、音質も期待している人はBluetooth的な音質になるので注意が必要です。

 ワイヤレスアダプターアプリ(ストアアプリ)でファームウェアアップデートやパスワード設定などができ、今後のアップデートで性能アップが図られたりするとかなりうれしい展開なので期待したいところ。

 と、駆け足でレビューしてみましたが、いわゆるメディアプレーヤーはもう必要ない時代がやってきたなぁと実感できる製品のポテンシャルだと感じました。少なくとも僕はTVから離れたデスクトップPCの出力用デバイスとして主力で今後も使っていけそうな感触を得ました。いい買い物をしましたよ!

カクッチ

 週アス増刊シリーズを統括する、スプラッター・ホラー系FPSが大好物のドSなジサトラのボス。使用PCパーツは当然最上位。

週刊アスキー特別編集 2016春の超お役立特大号

またもや紙で登場!「週刊アスキー」特別編集

タブレットにPC、スマホにAV家電まで
激安から超高性能どれを買うのが正解!?
春のデジモノいいとこどり2016

●電力自由化時代の歩き方
●格安SIMスタートガイド
●今さら聞けないiPhone 6s大全
●初めてのドローン購入ガイド10機種 ほか
【特別付録】秋葉原最新ガイドマップ

■判型:A4変、152ページ
■ISBN:978-4-04-865631-3
■発売:2016年3月18日(金)
■定価:690円
■販売店:全国の書店、コンビニ、ネット書店など


■Amazon.co.jpで購入
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事