iPhone SEが発売されました。見た目がほとんど変わらないため、目新しさは感じられないかもしれませんが、中身は確実にグレードアップしています。本稿では、iPhone SEで使える注目の新機能を紹介します(なおiPhone 5sでもiOS 9にアップグレードすれば使えるOSの標準機能も含みます)。
カメラが12メガピクセルに!
iSightカメラがiPhone 5sの8メガピクセルから12メガピクセルにアップしました。iPhone 5sより高精細な写真撮影を楽しめます。
iPhone 6s/6s Plusと同じく、4Kビデオや240fpsスローモーションの撮影にも対応。光学式手ぶれ補正には対応しないものの、カメラ性能はiPhone 6s/6s Pusと同等です。以下のサンプルはiPhone SEで撮影したもの。特にコンパクトなサイズながら4Kビデオの撮影に対応した点は注目ですね。
カメラ性能については、「4K動画や自撮りフラッシュに対応、iPhone SEのカメラ性能を試す」という記事に詳細にまとめています。
「メモ」がロックできるように!
iOS 9.3がプリインストールされているiPhone SEは、「メモ」アプリでメモをロックすることが可能になりました。Apple IDでメモを同期する設定にしていれば、iCloud経由でほかのデバイスで開く際にもパスワードが要求されるようになるため、秘匿性の高い情報をメモする際に重宝しそうです。
Live Photosに対応、動く静止画が撮れる!
iPhone 6sシリーズから搭載された新機能「Live Photos」に対応。静止画が数秒動くというもので、動きのある被写体を撮るときに使うとおもしろいです。iPhone 6sでは3D Touchで再生するのですが、iPhone SEは3D Touchには対応しないため、ロングタップで再生します。
ブルーライトカット機能「Night Shift」に対応
ディスプレー表示を暖色がかった色みにして、ブルーライトを軽減してくれるという機能「Night Shift」にも対応。iOS 9.3の目玉的な機能でもあり、iPhone SEでは購入時から使えます。
Siri、Spotlight検索がさらに賢く!
Siriと統合されたSpotlight検索がパワーアップし、球団名を入れると試合結果をすぐに出してくれたり、「天気」と入れるだけで現在地の天気を教えてくれたりします。また、「Hey,Siri」と呼びかけるとスリープ状態を含めいつでもSiriが起動するように。ちなみに5sでは、充電中にのみ「Hey,Siri」で起動できます。一瞬で複数の処理を組み合わせるSpotlight検索関係の機能は、A9チップが搭載されたことの恩恵を感じやすい部分ではないでしょうか。
バッテリー性能が向上!
バッテリー性能の向上も注目ポイント。iPhone SEはサイズまでiPhone 5sとまったくおなじですが(重さのみ1g増加)、通話時間はiPhone 5sの10時間から14時間へ、ネット利用時間は10時間から13時間(LTE時)へ、音楽再生時間は40時間から50時間へとそれぞれアップ。サイズがおなじことから、バッテリー容量も変わらないか微増減と思われ、電力効率が大きく向上したことがうかがえます。「省電力モード」と組み合わせて使えば、外出先で意図せずバッテリー切れを起こしてしまうことも減りそうですね。
iPhone SE | iPhone 5s | |
---|---|---|
通話時間(3G) | 14時間 | 10時間 |
連続待受時間 | 10日 | 250時間 |
ネット利用時間 (3G/LTE) |
12時間 /13時間 |
8時間 /10時間 |
連続再生時間 (ビデオ/音楽) |
13時間 /50時間 |
10時間 /40時間 |
ところどころに違いが見受けられますが、やはり最も大きな違いはA7/M7チップからA9/M9チップへのアップグレードでしょうか。2世代進化しているので、体感でも違いが分かるかと思います。
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