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NTTグループの新事業創出へ ドコモ・ベンチャーズの狙い

2016年04月04日 06時30分更新

ドコモの先端技術と看板を打ち出す

 NTTドコモ・ベンチャーズの前身は、NTTグループの持株会社である日本電信電話が情報通信関連分野における新ビジネス創造を目的に2008年に設立したCVC、NTTインベストメント・パートナーズである。2013年に同社の全株式を日本電信電話からドコモが買い受けてNTTドコモ・ベンチャーズへと生まれ変わった。なぜドコモがグループCVCの親会社となったのか、その理由を秋元氏は次のように説明する。

「ドコモの事業領域である“モバイル&モビリティー”は、まさに先端技術の核とも言えるものです。そんな革新的な技術を活用してサービスを提供し続けることが使命であるドコモの下でこそ、ベンチャー支援の真価を発揮できるのではという判断がありました。これに加えて、“ドコモ”の看板を前面に押し出したほうが、スタートアップやベンチャーのコミュニティーからの受けがいいのではという、マーケティング的な理由も少しあります」

 設立からわずか2年ほどでありながら、すでに30社以上のベンチャー企業に投資するなど、その活動は非常に活発だ。そこで次回は、同社の事業の1本目の柱であるCVC事業の実態へと迫ってみたい。

NTTドコモ・ベンチャーズ 秋元信行取締役副社長

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NTTドコモ・ベンチャーズ

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