水産物の卸・小売を手掛けるフーディソンは3月30日、魚屋のノウハウを活かして開発・運用している鮮魚に特化した飲食店向けの受注システム「魚ポチ(ウオポチ)」をサプライヤー用に個別にカスタマイズし、「魚ポチPLUS」として水産会社に提供すると発表した。
フーディソンは「世界の食をもっと楽しく」をミッションに、2013年4月の創業以来、その第一歩として水産分野をターゲットに事業運営を行ってきた。現在、大きく分けて、飲食店向けの卸売と鮮魚小売店の運営の2つの事業を展開している。その1つが、鮮魚に特化した飲食店向けECサイト「魚ポチ」だ。
2014年5月よりスタートし、現在魚介類の取り扱いが1500種類、3500店を超える飲食店が利用しているこのシステムを、他のサプライヤー用に個別にカスタマイズし、「魚ポチPLUS」として、4月下旬より全国の水産会社に提供する。
魚ポチPLUSでは、産地からあがる魚の水揚げ情報をいち早くデータにまとめ、日々リアルタイムで開示することで、小売店のバイヤーがPC・スマホ・タブレットから簡単に注文できる。
また、水産会社が顧客との受発注の流れを電子化することで、顧客管理データの蓄積や購買分析が可能となる。システム内で出荷指示書、納品書、請求書の発行まで行えるため、複雑な水産流通の作業から人にかかる負担を軽減できるという。それにより本来の業務である目利きや顧客とのやり取りなどの時間を創出できるとしている。
料金は、流通金額に対する手数料となる。そのほか、システム管理費用として月額2万円が必要。初期費用は2016年6月末まで無料となる。
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