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SSD&グラボ交換で旧PCが現役クラスに返り咲き

2016年04月06日 10時00分更新

SSD&グラボ交換の効果はまさに絶大
システム消費電力も下がりいいこと尽くめ

 ようやくPCの延命作業が終わったワケだが、SSDとグラボ、電源ユニットの3つを交換したことで何がどう変化したか知っておきたいところ。そこで簡単に延命前と延命後の性能をベンチマークしてみた。

 まずはPCの総合性能を測る「PCMark 8」のスコアーを比較しよう。テストはいちばん所有者の用途に近い「Home Acceralated」を採用した。

PCMark 8のスコアー比較

 CPUやメモリーに変更はないが、ストレージがHDDからSSDへ、グラボがGTX560TiからGTX970へ変化したことで、スコアーは1000近く向上。ほぼCPU性能に依存するウェブブラウズテストでは両者互角だったが、GPU支援が受けられる写真編集や動画のエンコード、ストレージから大きなデータを読みだす文書作成といったテストでの差でこのスコアー差が生じた。

 続いてはグラフィック性能を見るために「3DMark」のスコアーを比較する。

3DMarkのスコアー比較

 GTX560Tiも一応はDirectX11世代のGPUだが、現行のGTX970とのパワー比較では惨敗。トリプルスコアーに近い結果が出た。3Dゲームの性能アップには特効薬だが、所有者の趣味を考えると、アニメファン注目の“Fluid Motion Video”を使えるRadeon系もおもしろい選択だったかもしれない。

 続いてストレージの性能を「CrystalDiskMark v5.1.2」でチェック。テスト条件はデフォルトの“1GiB×5”を使用した。

CrystalDiskMarkの結果。延命前(左)と延命後(右)

 今回採用したCrucialの「BX200」シリーズはコスパ重視&性能やや控えめのSSDだが、それでも順次読み込みは毎秒550MB以上、順次書き込みは毎秒490MB以上と、SATAのほぼ限界近くまで出せている。旧HDDと比べ容量は約75%に縮小したが、わずか8000円未満で読み書き性能は7~9倍。SSDは旧PCの延命用としては最もオススメできるパーツといえるだろう。

 PCの起動時間も計測してみた。パワーオフの状態から起動し、スタートアップに登録済の常駐ソフト(ガジェットやマザーのOCツールなど)が全て起動するまでの時間をストップウォッチで比較した(下グラフ)。SSDに入れ替えることで、劇的な変化があったことがわかる。

システムの起動時間

 最後にシステム全体の消費電力を「Watts Up? PRO」で計測した。「アイドル時」はシステム起動10分後、「3D描画時」は3DMarkのFire Strikデモ実行中、「OCCT時」はOCCTのPower Supplyテスト実行10分後の安定値だ。

 ただし延命作業前のCPUクーラーは、シリコングリスの劣化やホコリ+ヤニ汚れでクーラーとしての機能をほとんど失っていたため、OCCTは1分程度で強制終了してしまう。そのため延命前のOCCT時の値はあくまで参考値だ。

システム全体の消費電力

 グラボと電源ユニットを現行製品に変えたことで、消費電力はアイドル時で17W、最大でも80W近く消費電力が低下した。今回容量を750Wから650Wへ減らしたが、このパーツ構成ならもっと強気に550W前後まで減らしても十分安定動作するだろう。

CPUクーラーの清掃とグリス塗り直しの結果、OCCT実行時でもCPU温度は80℃弱に収まるようになった

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