週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

パーツ交換で旧世代PCを寿命まで使い倒したい

2016年04月04日 10時00分更新

パーツの劣化状況を考えながら
強化すべきポイントを探っていく

 基本的にCPUなどのチップは(オーバークロックなど無理な条件で使わない限り)そうそう経年劣化しないが、それ以外の部材、特にコンデンサーは劣化しやすい。2000~2003年ごろに製造されたPCだと、不良コンデンサーが経年劣化して突然死するという事例が多く見られたが、現在はコンデンサーが原因で突然死する例はほとんど見られない。今回はCPU+マザー+メモリーの3点セットはそのまま使うということなので、それ以外のパーツのリプレースを考えていく。

10年ほど前だが、粗悪なコンデンサーを使っていたPCの突然死が相次いだ時期があった。原因は2000年前後に製造されたマザーのコンデンサーが劣化で破裂するというもの。現在はこの苦い経験から、破裂するような設計のものはほとんど見られない

 では具体的にどのパーツを交換するかだが、OSやアプリの起動が遅いと訴えていたのでHDDをSSDに交換すること、またミナミダの要望で、グラボをもっと描画性能が高く静音性の高いものに交換することは決定した。

 しかし、5年落ちのマシンだと電源ユニットも相応に劣化しているはず。特に電源ユニットは故障するとマザーやグラボなどを巻き添えにして死ぬ可能性が非常に高い。まだ使えそうでも、ある程度使い込んだら潔く交換するのが賢い選択だ。

 幸い旧構成の電源ユニットは750Wの“80PLUS Silver”グレードという中途半端なスペックだったので、今風の変換効率の高いものの中から、最終的なパーツ構成に適した出力のものにすることで、省電力化できるようにしたいところだ。

ストレージとグラボ強化で延命
電源交換でシステム安定度を高める

旧構成の起動ドライブはHGST製の320GB HDD。データ領域用の2TB HDDと併用しており起動ドライブとしては十分だしまだ使いまわせそうだが、ミナミダ曰く「OSやアプリ(ギャルゲー)の起動が重たい」とのこと。CPUが4世代落ちでもHDDをSSDにすればきっとキビキビ動作するはず

今SSDを買うなら240GB~256GBクラスの製品が手頃でいい感じ。ということで選択したのがCrucial製の240GBモデル「CT240BX200SSD1」。今やこのクラスのSSDが8000円しないで手に入るのだ……

ミナミダはMSI製のGeForce GTX560Tiグラボの中でも、ヒートシンクやヒートパイプが金色というレアなモデルを所持していた。性能的には今どきのゲームもなんとか動くが、消費電力の多いFermi世代なうえファンがうるさいなどのデメリットが大きいため、交換を決定

基本遊ぶのは動作の軽いギャルゲーで、時々「World of Tanks」や「World of Warships」をプレイする程度では分不相応だと忠告したが、グラボはミナミダの希望で玄人志向製のGeForce GTX970のOCモデル。どんなに重い3Dギャルゲーが出てもこれで乗り切ろうという強い意志を感じる。ShadowPlay対応なのでギャルゲーの実況放送もできるはず

数年前はとにかく出力が多い方がいい、という迷信があったせいか、ミナミダのPCにも750Wという分不相応な出力の電源が使われていた。まだ使えているということだが、コンデンサーの劣化も考えて買い替えて延命を図ることに

変換効率がよく、手頃で良質な電源ということでFSP製の80PLUS Platinum電源「PT-650M」をチョイス。旧電源より100Wも出力が少ないが、このPCの構成ならこれでも余裕があるのだ。セミモジュラー形式の電源なので電源ケーブルの取り回しも上々

あとはパーツを交換するだけなのに
なぜフルアーマー装備が必要なの?

 作業は編集部の会議室で、ということで打ち合わせ通りに編集部へ訪問したところ、なぜか白衣を渡され、ラテックスの手袋にマスクというフル装備にさせられる。まるで実験をやるような装備にした理由は、持ち込まれた南田のPCを見れば一目瞭然だった。次回はグロ画像多めの作業編をお届けする。本当にグロなので決して食事中に見ないよう注意してほしい。

筆者「あのー、PCのリフレッシュなのになんでこんな格好を?」 ミナミダ「見ればわかります」 フルアーマー状態の筆者の前に出てきたPCは……

ミナミダが5年間使い込んだPC参上! 見た瞬間に帰ろうかと思ったほど汚い。吸気口からは得体のしれない物体がはみ出し、電源を投入すれば異臭がする。こんな汚い物体をPCと呼ぶなんて、私は異世界にでも飛ばされたのだろうか……真相は次回明らかに

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事