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「航空の安全・安心ツアー」で羽田空港の管制を見てきた

2016年03月28日 17時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

全日本空輸の整備工場で整備中の機体を見る

 全日本空輸株式会社整備工場では、整備中の機体を間近で見ながら、実際に行なわれるチェックのひとつの説明を受けた。

C整備の様子。機能的な足場が実にいい

 機体の整備には4つの段階があり、毎日実行される運航整備、1~3ヵ月スパンで行なわれるA整備、1~2年スパンのC整備、5~6年スパンのHMV(Heavy Maintenance Visit)がある。

 最後のHMVは、1ヶ月以上かけて実施されるものだ。また運航整備、A整備、C整備の前段としては、機体自体が行なうセルフモニタリングもあるため、整備士の目視チェックなども含めて、ここでもクロスチェックとなっている。

 見学対象はC整備中の機体で、車でいえば車検に該当する。解説では、心臓部ともいえるジェットエンジン内部をチェックするエンジンBSIに使用するボアスコープが紹介された。

ボアスコープ(工業用内視鏡)

 これは、内視鏡をイメージしてもらえるとわかりやすいと思うが、ジェットエンジンにあるボアスコープ・ポートから管を入れ、内部の様子をチェックするいうもの。

CCDカメラを搭載したボアスコープは、レンズで目視するタイプのボアスコープよりも高価だが、映像や静止画を残せる点、複数人でのクロスチェックが容易というメリットもあるそうだ

 CCDカメラで静止画・動画記録ができるほか、寸法計測機能などもあり、クロスチェックしやすいものとなっている。またボアスコープ・ポートはジェットエンジン以外にもあり、HMV段階で分解しないと内部チェックできないようなところも、C整備時点で確認できるようになっている。

実際のチェックのデモ

それにしてもステキな足場だ

あちこちにあった3輪車。整備士の移動手段なのだろうか。前部と後部にカゴがあり、可搬性能はすこぶる高そう

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