「調査した結果、2割は睡眠に問題があるレベル、3割は予備軍なので、半数は問題を抱えていることがわかった。また、男女ともに若い人に睡眠に悩みを抱えている人が多い」。そう話すのは、ねむログの代表取締役社長、濱崎 洋一郎氏だ。
ねむログは3月23日、ウェアラブルセンサーとiOS向けアプリをセットにした寝つきサポートサービス「ツーブリーズ(2breathe)」の販売を開始すると発表した。
ツーブリーズは呼吸を整えることで、スムーズな寝つきをサポートするというもの。腹部に専用のセンサーを装着し、Bluetooth経由で呼吸のパターンをアプリに送信。アプリ側でパターンを検知し、リラックスできる呼吸パターンになるようガイドしてくれるという。
センサーとアプリはイスラエルの企業の製品で、ねむログは日本での販売権を獲得した形だ。
睡眠の記録はアプリで確認できるほか、ねむログのサイトでも閲覧が可能だ。対応デバイスはiPhone 4S以降、iPad 3/iPad 4/iPad mini以上で、対応OSはiOS 8.4以降。
ねむログはもともと、睡眠専門のマーケティング会社。これまで睡眠記録サービス「ねむログ」をリリースしたり、睡眠情報メディア「フミナーズ」を立ち上げている。
今回の調査結果をもとに「現役世代の4~5割が悩みを抱えているのに対処できていない。だから手軽に取り組めるソリューションが必要」だと感じたという。結果、国内外でソリューションを探し、ツーブリーズに至ったそうだ。
ツーブリーズについては3つの特徴があると話す。
そのひとつとしてガイドを挙げた。「計測だけではなく、リラックスへとガイドしてくれる。これは心拍や歩数を測るだけのウェアラブルとは違う」と浜崎氏は語る。
睡眠にフォーカスをあてたウェアラブルデバイスというのはそれほど多くはないので、珍しさはある。しかし、眠る前にデバイスを装着、アプリを開く、という手間がどれだけ受け入れられるかがカギになるだろう。
また2万1600円という、デバイスの価格も気になるところ。同じ価格帯で歩数や心拍を計測でき、睡眠状態も測れる製品もあるだけに、機能を絞ったツーブリースがどこまで食い込めるか。自分の睡眠に問題あると自覚している層にどれだけリーチできるか、注目したいところ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります