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酒でお返しだ!!

ホワイトデーに酒樽を!一斗(18L)の日本酒がやってきた

2016年03月10日 16時30分更新

 酒樽に腰かけて記念写真。いいですね~。30歳までにしたいことの夢が叶いました(29歳酒好きナベコ談)。

とある日、会社に二斗(容量約36リットル)の酒樽が届いた

 なぜ、私が我が物顔で酒樽に腰かけているのかというと、話は長くなります。

 それはとある日のこと、KADOKAWAの社屋にが搬入されました。

 樽、それは主に木でできた円筒形の容器であり、アルコールや調味料の貯蔵や熟成に利用されます。樽を題材にした小説だと、クロフツの「樽」が有名ですね。

F.W.クロフツ著「樽」……1920年に英国で出版された長編ミステリー。ロンドンの波止場で発見された人間の死体が入ったワイン樽の謎を紐解く。樽がドーヴァー海峡をあっちに行ったりこっちに来たり。(ナベコ雑感)

 樽といってもいろいろとあります。ウィスキー樽、ワイン樽、シェリー樽。その中で、KADOKAWAの、アスキー編集部の、私の席に届いたのは、まぎれもない酒樽でした。大きさは二斗。

会社に来たら酒樽が届いていた!

酒樽……酒を入れておくための樽。日本の樽は、結樽(縛樽)という種類で木の板とそれを縛る竹の輪でできている。13世紀頃の日宋貿易で中国から輸入されたと推測されている。酒屋では、酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでおり、酒樽の蓋を開く神事を「鏡開き」と呼ぶ。(Wikipedia、月桂冠ホームページを参照)

 私は驚きました。なぜ酒樽が自席に置かれているのでしょう。お酒が大好きなので、たまに会社着で日本酒を買っていることはありましたが(こっそり)、まさか樽で酒が届くなんて!

アスキー入ってから一番の驚きだった……。

 通販サイトで一升買うつもりが間違えて樽にしてしまったのかしら。発送元をチェックしました。「来福酒造」。はい、大きく“来福”と書かれていますものね。

 中身は、茨城県の来福酒造さんの、来福という銘柄の日本酒だったのです。

来福酒造……享保元年(西暦1716年)、筑波山麓の清流が流れる茨城県筑西市に来福酒造が創業。 蔵の名前でもあり酒の銘柄の“来福”には、「福や来む 笑う上戸の 門の松」という俳句に由来している。 樽酒は、福が来るという大変おめでたい名前から、婚礼やお祝いの席での指名が多いという。

さすがに驚愕! ホワイトデーのギフトに酒樽

 私にとって日本酒を大量に浴びるように飲むのは夢でした。ですが、脈絡もなく酒樽が届いても、さすがに思考停止状態になってしまいました。「え、いったいなんで私に酒樽が届いたの?」と、「いつ飲む? いつ飲む?」と。

 アタマの中がグルグル。

 そんな折に電話が鳴りました。それは仕事でお付き合いがあるヤフーの広報の●原さんからでした。

ヤフー●原さん(以下ヤ)「ナベコさん、届きましたか?」

ナベコ(以下ナ)「はい、届きました。……って、酒樽ってもしや、ヤフーさんが(驚愕)」

「いやぁ前、言ってたじゃないですか、30歳までに酒を浴びるように飲みたいって、お話し聞くとふだんから浴びるように飲んでいるそうですが」

「はぁ、言ったと思います。いつもそんなこと言っているんで」

「で、例の日なので、お送りしました」

「え!? 例の日って? 私、誕生日とかではないですよ」

「いえ、ふだんお世話になっているので……、ホワイトデーのギフトです」

「(驚愕)」


 ホワイトデー!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 いつからホワイトデーは、を送る日になったのでしょうか? 酒好きにとってはうれしい。うれしいですが、そんなことならもっと前から力を入れておきたかった(何に?)。そんな考えがよぎりましたが、違いました

 なんでも、バレンタインデーにチョコレートをもらわなくても、ホワイトデーに近しいにギフトを贈る人という習慣もあるそうで。多くは「日ごろの感謝の気持ちを込めて」という意味合い。

 もらう側としてはうれしいですが、お返しでもなくプレゼントを用意するって律儀だなぁと素直に思いました。

バレンタインデーでギフトをもらっていなくてもホワイトデーにギフトを贈る人は、全体の17.8%……2割近くの人がお返しというのではなくホワイトデーギフトを用意している。理由は「感謝の気持ちを込めて」が30.3%、「恋愛感情があるから」が24.2%。(Yahoo!ショッピング調べ参照)

 酒樽は、Yahoo!ショッピング内のこちらの商品でした。

 二斗樽(36L)に中身一斗(約18リットル)が入って、価格は4万8240円(都内送料無料)。18リットルというと、ちょうど一升瓶(1.8L)が10本ぶんの日本酒が入っているということです。

 18リットル……。あまりの日本酒のボリュームにアゼンとしますよね。

一生の思い出に!! 記念写真を撮ってみた

 まず、思いついたのは「写真を残したい」ということ。酒樽を台車に乗せて会社のスタジオに運び、カメラマンの高橋さんに写真撮影をお願いしました。

カメラマン高橋(以下カ)「これ何の撮影? アスキーの特集?」

ナベコ「いいから気にせず撮ってもらえますか!」

「ふーん(不思議そうな顔)」

 そんなやりとりをしながら撮ってもらった写真が以下です。

●タイトル:「酒樽と私」

小柄な酒樽とお転婆な私の日常。


●タイトル:「酒樽Lover~酩酊の朝でも君を離さない~」

愛してやまない酒樽さん。

●タイトル:「最新酒樽試乗会inIIDABASHI 2016」

美女コンパニオンが新車にまたがりますよね。そのイメージ。

 特に酒樽に腰かけて撮った写真は、私の夢を体現していて自分でも気に入っています。不謹慎ですが、もし私の身になにかあったら人生最高の日の写真として遺影に使って欲しいと、周囲の人に言づけたほどでした。

記念写真……人が出産、生誕周年、七五三、入園、入学式、卒業式、結婚式、成人式、賀寿など、人生の節目においてハレの場である式典の様子や家族などとともにいる様子を、カメラで撮影し写真として記録することは、カメラの存在が社会で一般的になった近代に至り世界中で一般的に行われている習慣。(Wikipedia参照)

なんとか家に持ち帰りたい!

 次にしたこと。それはお持ち帰りでした。

 なぜヤフーさんは酒樽を会社に送ってきたのでしょう。前もって聞いてくれれば自宅の住所をお教えしたのに。私ひとりで飲むのだから。会社においていたらみんなに飲まれちゃいます。

 さて。と、酒樽を紐でくくって会社を出ました。この時まだ明るい時間でしたが、その日は酒樽が届いたので仕事のことは頭に入りませんでした。だから、帰ろうと。

 酒樽の中身は約18リットル。樽を入れて重さは20キロ前後ですね。持つところがしっかしりしていれば女性でも持ちあげられないこともありません。

 ですが、重い

 大きさがあるので、重さとしては持てても、持って歩くと足にゴツン、ゴツンと当たります。これはとても痛かったです。また、少し歩いて腰に不安を感じました。私29歳、そんなに若くない上に運動不足。ふいに「ぎっくり腰」の不安が……。

 もうしばらく歩いてあえなくギブアップ。編集部に引き返しました。なお宅配便での配送という選択肢は、これだけ重くて大きいため費用が高くつくので却下。

 酒樽が届いて舞い上がっていた私ですが、この時ばかりは悔しくて悲しかったです。

 なお救いだったのが、酒樽を包んでいるむしろのような素材にささくれがなかったため、持ち運ぼうとして足にこすれてもタイツが破れなかった点でした。あれだけ、酒樽が激しく足に当たったのに脱線ひとつしないなんて。酒樽の素晴らしさをあらためて感じましたね(なんか違うかも)。

ぎっくり腰……急性腰痛症の俗称。発生要因等も様々であるが、主に加齢や、運動不足の人が急な運動をした、などが考えられる。欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれている。(Wikipedia参照)

 さて、あえなく編集部に持ち帰った酒樽。本当はひとりじめしたかったのですが、戻ったからには編集部で開けてみんなにも少しわけてあげようか……、という気持ちになった次第です。

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