高品位なアプリが豊富なのも魅力的
iPhoneユーザーなら初期投資も少なく高性能
iPad Proで使用できるアプリはiPhoneと同じく、「App Store」から入手することになる。すでにiPhoneを使用している場合は、購入済みのアプリの多くをそのまま利用できるため、追加投資を少なくできる。
ユニバーサル仕様のアプリであればiPhoneとは異なるインターフェースで表示され、基本的にiPad Proでの操作に最適化されているので作業性は高くなる。また、iPadシリーズ専用のアプリも数多く存在しており、用途に応じて探してみるのもいい。特に専用アプリが多いジャンルはイラストレーションやDTM系だ。逆にiPhoneでも人気のあるスケジューラーやメモ、写真加工といったアプリはユニバーサルであることが多い。
動画視聴やウェブブラウズ、電子書籍、ゲームといった用途には非常に強く、まずこのあたりからチェックしてみるといいだろう。次にピンポイントで使えそうなアプリを探してみると、環境を整えやすいハズだ。
オプションとして用意される「Apple Pencil(1万2744円)」は、対応するアプリでの手書き入力をサポートするものだ。iPad Proのみに対応するデバイスで、筆圧に対応するほか、傾けた状態でも入力可能と鉛筆のような挙動を実現する。書き心地は良好なので、紙とペンとのフィーリングの違いになれれば、メモ用として活躍してくれるだろう。
対応するアプリを見てみると、純正のメモアプリをはじめとして、プランのイメージをまとめる手書きメモ系アプリも多く、イラスト作成アプリだけではないのがよくわかる。ぼんやりとしたイメージを音楽を流しつつ、Apple Pencilでまとめていくといった没入が必要な作業は、特にiPad Proが得意とするところ。また、なるべくペーパーレスにしたいと考えている、もしくは職場がそういった流れであるのであれば、マークアップでPDFに手書きでサインしてメール返信するといった用途でも利便性が高い。
問題点としては携行性がある。「Surface Pro 4」のように本体に磁石で取り付けることはできないため、カバンのどこかにいれておくか、筆箱になりそうな小物入れが必要になってくる。ふだんからペンを持ち歩くスタイルであれば大きな問題ではないが、ペンを持ち運ばないユーザーからすると、別に荷物が増えるのはうれしいことではない。
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