週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

「Surface Pro 4」はノートPC代わりに使いこなせるか

2016年03月08日 12時59分更新

本体単体の購入は魅力が大幅減
タイプ カバーとのセット運用で真価を発揮するデバイス

 注目の大画面高解像度タブレット「iPad Pro」と「Surface Pro 4」の最適な利用法や魅力を探る本特集、第1回でタブレットは「何に使う」デバイスなのかという点に注目し、サブデバイスなら快適との認識を示したが、OSにWindows 10を採用したマイクロソフトの「Surface Pro 4」の場合、やはりノートPCの代替になるかが気になるところだ。

 今回は、マイクロソフトの「Surface Pro 4」の詳細に迫っていく。おさらいすると、Surface Pro 4はマイクロソフトが展開するタブレットシリーズでは第4世代となる製品だ。

マイクロソフトのWindows 10タブレット「Surface Pro 4」

 OSはWindows 10で、タブレットとしては高いスペックを持つデバイス。次のPCとして考えているユーザーもいるのではないだろうか。アップルの「iPad」シリーズのように単体タブレットとしての使い勝手を狙ったデバイスだが、デスクトップやノートPCと同じOSであるため、フツーにPCとしても運用できるならその魅力も増す。では、実際の使い勝手はどうだろうか。

 外観をチェックしていこう。12.3型ディスプレーを搭載し、解像度は2736×1824ドット。側面から見ると台形状のタブレットだ。特長としてはキックスタンドを搭載しており、無段階で最大約165度まで開くことができ、ある程度の設置スペースがあればラクな姿勢でタッチ操作が可能。インターフェースはUSB 3.0×1、Mini DisplayPort出力、ヘッドセット端子、アクセサリ接続用のSurfaceConnectがある。

キックスタンドで自立可能

microSDXCカードスロットも備えている

 スペックはグレードで分かれておりCPUはCore m3とCore i5、Core i7から選択可能。それぞれメモリーとストレージ容量も異なる。重量はCore m3モデルは約767g、Core i5とCore i7モデルは約786gとわずかに差があるが、いずれにせよ軽量であることに変わりはない。

  Core m3モデル Core i5モデル Core i7モデル
OS Windows 10 Pro
ディスプレー 12.3型(2736×1824ドット)
267ppi
CPU Core m3-6Y30(2コア2スレッド)
900MHz、最大2.2GHz
Core i5-6300U(2コア4スレッド)
2.4GHz、最大3GHz
Core i7-6650U(2コア4スレッド)
2.2GHz、最大3.4GHz
グラフィック Intel HD Graphics 515
(300MHz、最大850MHz)
Intel HD Graphics 520
(300MHz、最大1GHz)
Intel Iris Graphics 540
(300MHz、最大1.05GHz)
メモリー 4GB 4GB/8GB 8GB/16GB
ストレージ 128GB 128GB/256GB 256GB/512GB
カメラ 800万画素(インカメラ500万画素)
バッテリー駆動時間 約9時間(動画再生時)
無線LAN 11a/b/g/n/ac
インターフェース USB3.0、microSDカードスロット、MiniDisplayPort
イヤフォン端子、SurfaceConnectほか
サイズ 292.1×201.4×8.4mm
重量 約767g 約786g
指紋認証 なし
セルラー版 なし
スタイラス Surface ペン(付属)
Officeアプリ Office Premium Home & Business プラス
Office 365 サービス
価格 13万4784円 15万984円(4GB/128GB)
19万4184円(8GB/256GB)
23万1984円(8GB/256GB)
25万8984円(16GB/256GB)
31万2984円(16GB/512GB)

 同梱されるのは「Surface ペン」、電源アダプターとOffice Premium Home & Business プラス Office 365。キーボードカバーはオプションのため、純粋に購入するだけの場合はタブレット的な運用が前提になるか、手持ちのキーボードとマウスを接続してPCのように使用するといったことが主になる。とはいえUSB3.0端子があるので、ほとんどの場合はタブレットとして動画を見たり、資料を表示したりといった操作が中心になるだろう。

 手描きで文字入力も可能だが、長文を書くといったことには向かず、検索するくらいが限度だ。またタブレットとしての特徴を生かして、写真や資料を相手に見せるといった用途もオーケー。すでにWindowsを使用していると不思議な感覚になるかもしれないが、Windwosっぽく使用できるシーンは意外にも少ない。これは後述するが、タブレット操作向けのアプリがまだ多く用意されていない点が大きな要因になっている。

Windowsストアからアプリの入手は可能だが「これだ!」といえるようなものが非常に少ない。そのため、タブレットであることをほとんど忘れたほうが対話は楽になる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事