アプローチが異なる製品のため性能比較はほぼ無意味
エンタメ用途はiPad Proがやや有利か
OSの仕様が異なるうえにアプリの作りも異なるため、スペックを比較する必要性は低いのだが、比べるとするならばサイズと重量、ストレージ容量になるだろうか。ストレージはレスポンス重視でSSDを選択していることもあり容量は少なめ。この点はクラウドサービスや外付けHDDの利用が前提で、最近のモバイルノートPCと同じアプローチだ。
Surface Pro 4 | iPad Pro | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Pro | iOS 9 |
ディスプレー | 12.3型(2736×1824ドット、267ppi) | 12.9型(2732×2048ドット、264ppi) |
CPU | Intel Core m3/Core i5/Core i7 | Apple A9X+M9モーションコプロセッサ |
メモリー | 4GB/8GB/16GB | 4GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB | 32GB/128GB |
カメラ | 800万画素(インカメラ500万画素) | 800万画素(インカメラ120万画素) |
バッテリー駆動時間 | 約9時間(動画再生時) | 約10時間(動画再生時) |
無線LAN | 11a/b/g/n/ac | |
インターフェース | USB3.0、microSDカードスロット、MiniDisplayPort イヤフォン端子、SurfaceConnectほか |
Lightning、イヤフォン端子、Smart Connettor |
サイズ | 292.1×201.4×8.4mm | 305.7×220.6×6.9mm |
重量 | 約766~786g | 約713~723g |
指紋認証 | なし | Touch ID |
セルラー版 | なし | あり(128GB) |
スタイラス | Surface ペン(付属) | Apple Pencil(別売) |
Officeアプリ | Office Premium Home & Business プラス Office 365 サービス |
なし |
エンタメ部分で異なる点としては、Surface Pro 4がステレオスピーカーであるのに対して、iPad Proはクアッドスピーカー(上部ふたつは高音・中音、下部ふたつは低音)である点。動画をダラダラっと楽しむのであれば、iPad Proはかなり快適だ。もちろん、すでにあるPCで作成した動画をラクに鑑賞したいと考える場合はSurface Pro 4だ。このあたりは、汎用性第一なWindowsである部分が有利に働く。
補助入力デバイスとして「ペン」がある。指先でのタップの代わりに、ペンでタッチといった操作は2製品とも対応しているというか、ほぼ前提に近い雰囲気もある。筆圧にも対応しており、対応アプリケーションでは手描きメモを作成することもできるといった部分も共通。細かい部分で機能差はあるのだが、操作する、メモをするといったレベルでは大きく影響しない。
先に少し触れているが、マルチタスクを見るとWindowsを搭載するSurface Pro 4は、いつものWindowsのようにウィンドウを開いていけるため、並列作業を得意としている。iPad ProもSlide OverとSplit Viewのふたつの機能があるため、対応するアプリのみになるが、ふたつのアプリを同時に操作したり、一時的に異なるアプリを参照したりといったことが可能だ。
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