週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

ゲーミングタブレットに超装甲PC、湾曲デカディスプレーも!

エイサーやりすぎでしょ!尖りまくりのゲーミングブランド『Predator』にジサトラもベタ惚れ!

2016年03月11日 17時00分更新

Predator製品を前に目を輝かすジサトラメンバー

 日本エイサー(Acer)といえば、どんなイメージでしょう? 台湾メーカーですが、日本でも超低電圧CPUを搭載する“ウルトラブック”が登場した時代に、激安かつ高機能な『Aspire』シリーズで一気にシェアを広げました。なかでも、8インチWindowsタブレット『Iconia W3』のインパクトは大きかった。3万円前後で購入できることもあり、このジャンルのブームの立役者になりました。

 さて、そんな「激安でも高品質な製品を販売するメーカー」というイメージのエイサーが、真逆と言ってもいいブランドを一新し、日本で展開しています!

 それがゲーミングブランド『Predator』シリーズなのです!

 アスキーのなかでも尖りまくった製品が、そして日頃からゲーミングにも触れている“ジサトラ”が放っておくワケがありません。今回Predatorブランドの“核”とも言える製品をお借りできたので、マニアックにレビューしていきたいと思います。

「このPCケースだけでご飯が3杯食べられます!」

Predator G6のギミックにいちいち驚くジサトラショータ

 まずはPCから見てみましょう。デザインが強烈な『Predator G6』です。

Predator G6(AG6710-H76K/G)の主なスペック
製品概要ページ
●実売価格 32万4000円前後
CPU:Core i7-6700K(4GHz、最大4.2GHz)
メモリー:DDR4-2133 8GB×2
グラフィック:GeForce GTX980(4GB)
ストレージ:SSD128GB、HDD3TB
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
電源ユニット:730W
インターフェース:USB3.0×6、USB2.0×2、オーディオ入出力ほか
通信機能:ギガビットLAN、無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
OS:Windows10 Home(64ビット)
サイズ/重量:210(W)×462(D)×533.3(H)mm/約16kg

 ゲーミングブランドだけにメカメカしい外見ですが、戦車のキャタピラーや某有名FPSゲームの超人的な能力を備えるアーマーのようにも見えますね。今にも回転して前に進んでいきそうな躍動感を感じます。エイサーの「ゲーミングでいくぞ!」という意気込みを感じるデザインです。

Predator G6は前面だけで無く、上側そして背面までぐるりと装甲に覆われています

 もちろんPC性能もしっかり備えています。きっちりベンチマークしておいたので、後ほどご紹介します。

 まずはフロントを見てみましょう。ショータにギミックを見せたところ、自然に「すげー!かっこいい!」と声を上げてしまいました。

DVDトレーはフロントパネル右下を押すと自動的にせり出してくる。2段目は3.5インチHDDに対応する“イージースワップ拡張ベイ”で、PCをシャットダウンせずに交換が可能。

USB3.0ポートやオーディオ端子の下には、ゲーマー必須のヘッドセットを掛けるホルダーが。ショータ的には、これからの時代、VR HMDをかけるのに使います。GTX980なので性能も万全!。

 続いて、リアパネル。オーソドックスなインタフェースですが、気になったのがガッチリ装甲(樹脂部分)で金属ケースが覆われているところ。どうやって開けるのかなと思ったら……。

 こんな所にスイッチが。左右にあり下に押しながら引くとガパッと外れます。

 全体的に樹脂部分で覆われているのですが、本体前面と左側面には大きな開口部がありエアフローも万全です。

側面のLED機構は接触型の端子から電源を供給しているので、側面カバーは取り外せます

側面パネルはよくみるとかなり細かい編み目のメッシュパネル。デザイン重視で粗い目になってる製品もありますが、これなら内部に入るホコリも最小限に抑えられます。

 そしてこちらが内部。真っ先に目に付くのは中央にある巨大なCPUクーラーですね。

電源ユニットが上部にあるオーソドックスな配置。マイクロATXサイズのマザーボードを採用しています。3.5インチHDD用ベイ×2基が側面側に開口部があるので増設時に便利。

 CPUクーラーは、オーバークロッカーにも定評があるCoolerMaster製。CPUとヒートパイプが4本も直接接触する構造なので、熱を伝達しやすく冷却効果が高い。簡易オーバークロック機能をもちPredator G6には必須ともいえる装備でしょう。

 CPUクーラーがサイドフロー型なのにもしっかりとワケがあります。フロントパネル、そしてサイドパネルの大きな開口部から空気を引き込み、リアパネルに見えるケースファンに受け渡して排気する、Acer独自の冷却構造“IceTunnel 冷却システム”の要となっています。

 さらに、「ほほー」と感心したのが次の2つのポイント。GTX980などのハイエンドグラボは、そのもの自体が重いので拡張スロットにかかる負担が心配。Predator G6のケースには側面からきっちり押さえる機構があるので安心です。

 もうひとつが、タイラップなどで簡易的に済ませている製品が多いなか、ケーブルを固定するパーツが豊富にあること。配線をすっきりさせることは、見た目の満足度だけじゃなく、エアフローにも影響してくるので重要です。

 さて、ケース部分にあまりにも惚れ込んだため、がっつりと書いてしまいましたが、気になるゲーミング性能を測ってみました。

 予想以上に負荷が高く、ベンチマーク業界では使い勝手のいいタイトルとなっている人気アクションゲーム『Rise of The TombRaider(RoTTR)』で計測。そんなRoTTRをもってしても、GeForce GTX980搭載のPredator G6なら、フルHDクラスは余裕です。

 今回は同じくPredatorブランドの34インチ湾曲ディスプレー『Predator X34(X34bmiphz)』でもテスト。解像度が3440×1440ドットとかなり高負荷になるのですが、それでもRoTTRで平均44fpsと、快適指数の基準30fpsをクリアーしました。

 最後に、ワンタッチでオーバークロックできる“ワンパンチオーバークロック”機能をみてみましょう。これは通常4GHzで動作しているCPUを、一時的にクロック倍率を上げ、最大で約4.5GHzをキープするという機能。

 オンオフは電源スイッチの上にある“TURBO”と書かれたボタンを押すだけですが、動作はオリジナルソフトウェア“PredatorSense”で確認できます。OC時のファン速度やLEDの調整が可能です。

左が通常時、右がワンパンチオーバークロック時のPredatorSenseの画面。

 ワンパンチオーバークロック時は4.579GHzで動作していることを確認。過去にアスキー編集部でCore i7-6700KのOCテストをした際、常用するなら4.8GHz前後に抑えたほうが安定という結果もありました。Predator G6の設定も、あまりOCに詳しくない人でも安心して気軽に使えるように、と考えられているのかもしれませんね。

3Dレンダリング処理能力を測る、『CINEBENCH R15』。左の通常時より、右のワンパンチオーバークロック時が約10%性能が向上しています。

 このワンパンチオーバークロック機能は、短時間ここぞという場合に使いたいですね。最近はCPUリソースを多く消費するゲームが多くなっているので、CPUを高速化する意味がないわけではありません。それでも、長時間OC状態になるのは心配になる人もいるでしょう。例えば、Predator G6で遊んで録画したゲーム実況動画の編集時に良いのではないでしょうか。

 なお、Predator G6と同時に、弟ぶんにあたる『Predator G3』も登場しています。

 Predator G6のようなOC機能はなく、CPUはCore i7-6700を採用。グラフィックはこれからのVR時代にも最低要件として求められるGeForce GTX970を搭載しています。

Predator G3(Predator AG3710-H76F/G)の主なスペック
製品概要ページ
●実売価格 22万7000円前後
CPU:Core i7-6700(3.4GHz、最大4GHz)
メモリー:DDR4-2133 8GB×2
グラフィック:GeForce GTX970(4GB)
ストレージ:HDD1TB
光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
電源ユニット:500W
インターフェース:USB3.0×6、USB2.0×2、オーディオ入出力ほか
通信機能:ギガビットLAN、無線LANIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth
OS:Windows10 Home(64ビット)
サイズ/重量:180(W)×409(D)×510(H)mm/約10kg

 というわけで、「このケースが手に入れるためだけでも購入する価値あり!」と声を大にして言いつつ、もうひとつのPredatorの顔、ゲーミングタブレット『Predator 8』を紹介したいと思います!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう