週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

MT LINKの活用で経費精算や請求書発行が簡単に

オープンAPI加速!MoneytreeがFinTechスタートアップ2社と協業

2016年02月25日 17時00分更新

マネーツリーのオープンAPI「MT LINK」が、経費精算や請求管理の他社システムと連携

 マネーツリーは2月25日、FinTech系スタートアップである、クラウドキャスト社とメイクリープス社との協業を発表した。クラウドキャストは「Staple」(ステイプル)と呼ばれるクラウド型経費精算サービス、メイクリープスは社名と同じ「Make Leaps」と呼ばれる請求書の発行や郵送などをクラウドで管理できるサービスを提供している。マネーツリーが開発したオープンAPI「MT LINK」を両社が利用することで、経費精算や請求書管理などがよりスムーズに処理できるようになる。

クラウド型経費精算サービスの「Staple」

 具体的には、MT LINKの導入によって、両社のサービスで個人もしくは法人の複数の銀行口座やクレジットカードなどをひとまとめに管理でき、資産や負債を串刺しで一覧可能になる。これまでは手入力、もしくは別データを参照しながらだった作業を、自社サービス内で完結できるようになるわけだ。

クラウド型請求管理サービスの「Make Leaps」

 MT LINKなどのオープンAPIは、他社のウェブサービスやアプリに当該APIを組み込むだけで、元のサービスやアプリのプログラムを大幅改変することなく、別の機能を組み込める技術。特にFinTech系のオープンAPIは、IBMが自社で持つセキュアなPaaSである「Bluemix」と組み合わせて提供しており、低コストでセキュアな環境を構築できることから、スタートアップ企業から特に注目を集めている。

MT LINKをアプリやサービスに導入すれば、銀行口座やクレジットカード、ポイントカードなどの残高や取引記録をまとめて管理できる

 マネーツリーは先日、みずほ銀行のオンラインバンク「みずほダイレクト」に「一生通帳」と呼ばれる機能として、MT LINK(Moneytree)が組み込まれることを発表したほか、会計ソフト大手の弥生会計、会計業界大手のTKC、印刷会社大手の大日本印刷などともMT LINKの利用について提供しており、今回の2社を加えて提携企業は計9社となった。MT LINKだけでなく、FinTech系のオープンAPIの活用は今年さらに増えていく勢いだ。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります