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大画面ながら価格と性能は控えめ「Xperia C」:Xperiaヒストリー

2016年02月20日 09時00分更新

 2013年最後のXperiaグローバルモデルは「Xperia C」です。「CCB」や「C-Girl」のCです。何のことを言ってるかわからなかったら若者ですね! わかっちゃった方は、筆者と同じおじさん世代でしょうか……全然関係ないですね!

 型番をみると、2013年夏に登場した「Xperia L(C2105)」、秋に登場した「Xperia C(C2305)」と、短期間の間に後継機種でもなく増殖していたのがわかります。

 「Xperia C」のディスプレーサイズは5型、解像度はフルHD(1080×1920ドット)ではなくQHD(540×960ドット)と、画面の大きさのワリに解像度は高くありません。本体サイズは74.15×8.88×141.5mmで重量は約153g。見事に大く、同時期に発売した「Xperia Z1」とほぼおなじ大きさです。エントリーモデル「Xperia C」の合言葉は「画面サイズは大きいのにロースペック」です。

 2013年のミドルレンジXperiaシリーズをサイズごとにならべると「Xperia E(3.5型)」<「Xperia M(4型)」<「Xperia L(4.3型)」<「Xperia SP(4.6型)」<「Xperia C(5型)」。こうなるとピラミッドが作れそうな勢いです。

 「Xperia C」の外観はすっきりしたスクウェア形状で、側面にアルミ削り出しの電源ボタン、ボリュームキーとカメラボタンが並び、「Xperia Z」で完成したデザインテイストそのもの。上部にあるイヤホンジャックや、反対の側面にあるmicroUSB端子はフタのない直挿しタイプです。

 「Xperia Z」との違いはというと、正面下にある通知イルミネーションや、少し波をうった背面の上部中央にあるカメラ。一見すると一体化のボディーに見えながら、「Xperia M」と同様に背面カバーが外れます。

 カラバリは、ブラック、ホワイト、パープルの3色で、カラーリングがある部分がすべてカバーになっているので、取り外すと寂しい印象になりますが、逆に背面カバーをまるごと着せ替えもできます。本体色ホワイトはベゼルもホワイトなので、着せ替えるととてつもなく見栄えが悪くなりますが……。

 背面カバーを外すとmicroSDカードスロットと、2つのSIMスロットがあります。「Xperia C」には、ネーミングでシングルSIMモデルとデュアルSIMモデルという区別はなく、デュアルSIMのモデルのみとなっています。もちろん、利用できるのはWCDMAとGSMのSIMの使い分けのみです。

 「Xperia C」は背面カバーを外せる仕様なのに、「Xperia M」や「Xperia L」のようにバッテリーは交換できません。ここは同じにしておいて欲しいところですが、交換用のバッテリーBA900(1750mAh)よりも容量が大きい2390mAhなので、まあ我慢できる範囲でしょうか。

 スペックは、CPUにMediaTekのMT6589(1.2GHz)を採用、クアルコムではなくメディアテックですが、クアッドコアです。メモリーは1GBで内蔵ストレージは4GBとかなり少なめ。やはりエントリーモデル向けのスペックですね。

 背面カメラは800万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載。1080p動画が撮影できるところがウリのポイントでもあります。エントリーモデルなので機能面でも削られている部分もあり、「モバイルブラビアエンジン」やホワイトバランス、「POBox」などは非搭載です。

 ちょっと驚きだったのは、2013年後半登場のモデルにもかかわらず「Xperia C」にはNFCが搭載されていませんでした。Xperiaの2013年モデルでNFCが搭載されていないモデルは、3.5型でいちばん小さいエントリーモデルの「Xperia E」と「Xperia C」だけです。とはいえ、NFCの認知度は世界的にみてもそこまで高くありませんでしたが。

 「Xperia C」は、スペック的にはフラッグシップモデルとの差は多々ありますが、画面サイズが大きく価格も安かったので、お手軽に使える大画面端末というポジションを確立していきます。翌年の2014年以降も「Xperia C」は、ナンバリングされたり派生モデルと展開されたりしていきました。「To be “C”ontinued」……お後がよろしいようで。


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