キヤノンは2月18日、コンパクトデジタルカメラ5機種を一斉に発表。同社の高級コンパクト機で一番売れたという「PowerShot G7 X」の後継機種「PowerShot G7 X MarkII」などを発売する。
新画像処理エンジンで全体的に機能が向上
高級コンデジ「PowerShot G7 X」
4月下旬発売予定のPowerShot G7 X MarkII(税別直販価格 7万7800円)は、画像処理エンジンに新開発の「DIGIC 7」を採用することで、多くの機能が進化している。
まず、手ブレ補正はジャイロセンサーだけでなく、撮像素子からの情報も解析することで、補正処理を高精度で実現。従来は3段分だった補正効果が4段分得られるという。
また、ノイズリダクションの効果が向上し、従来機でISO 800相当にエッジノイズを抑えつつ、解像感も向上させた。
暗部を明るく補正する「オートライティングオプティマイザー」も進化し、より自然な補正を実現。
被写体の検出精度も向上しており、彩度の低い場合や被写体と背景が同色である場合でも、オートでピントが合いやすくなっている。さらに、人物や動物、モノの追従性能もアップした。
このほか、絞り込んで撮影するときの回折現象による解像感の低減や、簡単に流し撮りが撮れる機能などを実現。処理能力も向上しており、RAW撮影でも秒間8コマの連写が可能となっている。
1型(2010万画素)の撮像素子を採用し、光学4.2倍ズームレンズを搭載する点は従来機と同じだ。
従来機種と同等サイズながら
光学ズームが30→40倍に!「PowerShot SX720 HS」
3月下旬発売予定の「PowerShot SX720 HS」(税別直販価格 4万4800円)は、従来機の「SX710 HS」と同等のサイズ/重量ながら、光学ズームを従来の30倍から40倍にアップさせている。
収納時にフォーカスレンズを光軸から退避させる仕組みや、レンズ可動域の確保などで高倍率化を実現した。
撮像素子には2030万画素の1/2.3型 CMOSセンサーを採用。画像処理エンジンにはDIGIC 6を搭載する。フルHDの動画撮影が可能で、新たに動画の水平補正機能も搭載する。
無線LANに対応した小型高倍率ズーム機「PowerShot SX420 IS」
「PowerShot SX420 IS」(税別直販価格 3万1800円)は、光学42倍ズームレンズを搭載する高倍率ズーム機。従来の「SX410 IS」が光学40倍だったため、こちらもズーム倍率がアップしている。
また、新機種は無線LANとNFCに対応。スマートフォンなどと連携しての撮影が可能だ。
撮像素子は1/2.3型 CCD(2000万画素)で、画像処理エンジンにはDIGIC 4+を採用。このあたりは従来機と同じだ。
エントリーモデルも2モデルを投入
同社はエントリー向けのコンパクトデジタルカメラも新機種を投入するほか、小型のモバイルプリンター「SELPHY CP 1200」も発売する。
SELPHY CP 1200は色調整が可能になったほか、証明写真の印刷、フチの有無やレイアウトの設定ができるようになった。また、バッテリー駆動時の印刷枚数が36枚から54枚に増えた。
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