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チャットアプリSyncが法人向け全面無料化 上手な使い方は?

2016年02月15日 10時00分更新

 15日、ウォンテッドリーはグループチャットアプリ『Syncメッセンジャー』(Sync)の法人向け無料提供開始を発表した。

 法人利用には、ビジネスSNS『Wantedly』の法人向けアカウントの登録が必要。利用料金は初期費用無料で、月額利用料無料となる。グループ作成数や社員アカウントの作成数はいずれも無制限。過去メッセージの無期限保存・検索機能も追加されている。

 Syncはビジネス向けのグループチャットアプリ。名指しでメッセージを送信できる名指し機能(@メンション)やチャットの全文検索機能(メッセージ本文やチャット参加者も対象に検索が可能)、無制限・無期限のファイル共有機能が備わっている。スマートフォンからでもパワーポイントやワードなどMicrosoft Office ファイルの閲覧が可能だ。

 ウォンテッドリーによれば2016年1月の正式リリース以降、社内のコミュニケーション用途で使いたいという声や、実際に使い始めたところでグループと社員アカウントの管理が面倒で困っているという経営者の声が寄せられていた。また同社の採用支援サービス『Wantedly Admin』の利用企業は1万5000社あり、社内チャットで困っている企業にも向けて、今回の法人完全無料化でのサービス強化となったという。

 今回の法人向けサービス提供に伴い、「チーム機能」と「クラウドサービス連携機能」も新たに公開されている。

 「チーム機能」は、業務上の社内コミュニケーションを円滑化させるためのグループ関連のもので、下記の3点となる。

1. 社内向けグループを作成可能
部署やプロジェクト毎にグループを作成し、社内のメンバーに共有できる。グループ作成時には、登録されている社員の一覧からメンバーを選択できる。
2. 社内向けグループの参加・退出が可能
これまではグループに参加する際に、参加しているメンバーから個別での招待が必要だったが、社員として登録したユーザーは社内に共有されたグループを自由に検索・閲覧することができる。
3. 社員ユーザー管理の簡素化
所属社員のユーザーアカウント管理は、採用支援サービス『Wantedly Admin』と一元管理されているため、入社・退職時のアカウント処理が簡易化された。

 「クラウドサービス連携機能」では、ビジネスシーンでの利用の多いGoogle Docs、DropboxおよびEvernoteとの連携に対応。チャットメッセージ内に含まれる各サービスのURLが自動的に展開されるため、共有ファイルの確認や検索の手間が大幅に削減される。

 Sync開発を率いたウォンテッドリーの川崎禎紀CTOによれば、クラウドサービスの連携ではさらなる拡大が予定されているという。

 「ファイル共有に関しては、中身でも検索もできるようにと考えています。クラウドサービスを使っているので、常に最新のファイルを検索できるようになるため便利です。ほかには、WunderlistやTrelloなどタスク管理サービスとの連携や、GitHubなどのエンジニア向けサービスとの連携も、順次進めていく予定です」(川崎CTO)

 なお、せっかくの法人無料化ということで、川崎CTOにはSyncでの上手な使い方も聞いてみたので、利用の際の参考にしてほしい。

 ウォンテッドリー社内では、部署ごとのグループと、部署横断的なプロジェクトごとのグループとでの使い分けを行っているという。「いくつでも気軽にグループを作れるので、新しいアイデアを思いついたらまずチャットグループを作成して、素早く関係者とディスカッションすることができて便利です」

PDFのプレビューも手軽。

 そのほかウォンテッドリー社内で隔週開催されている勉強会では、チャットグループを作成して発表資料の共有や質疑応答に使っているとのこと。社内メンバーだけでなく外部からの参加者も毎回大勢いて、毎回40人ほどが参加している。発表中に出た質問や疑問をチャット上に書いておくと、その場で誰かが回答してくれたり、発表者が拾い上げてくれて、議論が盛り上がるといった使い方もあるという。

ファイル共有もDropboxなどに対応している。

■関連サイト
Sync

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