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性能控えめでカラバリが印象的な「Xperia M」:Xperiaヒストリー

2016年02月13日 09時00分更新

 グローバルモデルを見ているとあまりのモデル数に困惑してきそうですが、今回は2013年後半に登場した「Xperia M」のお話です。

 2013年後半には国内モデルとして「Xperia Z1」や「Xperia Z1 f」が投入されていますが、この2機種は明らかにスペック重視のハイエンドモデルです。ですが世界は広く、リーズナブルでかつXperiaの特徴をもつエントリー端末も必要ということもあり、そこに小さな「Xperia E」だけではなく、「Xperia M」のようなモデルも投入されました。発表されたのは2013年6月でしたが、実際の発売は9月になってからでした。

 ディスプレーは4型(480×854ドット)でサイズは62×9.3×124mm、重量115g。「Xperia E」よりも大きく、「Xperia L」よりもひと回り小さいモデルです。はい、もうわけがわからなくなってきました。サイズは「Xperia E(3.5型)」<「Xperia M(4型)」<「Xperia L(4.3型)」<「Xperia SP(4.6型)」となります。小刻みにサイズが違いますね。

 本体のデザインですが、「Xperia L」のボディーの斜めカットデザインや「Xperia SP」の透過イルミネーションというギミックはなく、「Xperia Z」シリーズに代々伝わるオムニバランスデザインと、アルミ削り出しの電源ボタンにボリュームキーとカメラボタンを備える特有の外観。遠目に見れば 「Xperia Z」にしか見えないかもしれません。

 細かなところだと背面が反ったいわゆるアークデザインに、ディスプレー面が一段浮いたように見えるツーブロック構造で、ディスプレー下には通知ランプがあります。イヤホンジャックもmicroUSB端子もキャップレスなので直挿し可能です。

 配色的に「Xperia Z」のフレーム構造かとおもいきや、背面カバーはガバっと外れる樹脂製です。当然、防水・防塵機能もありません。見た目に騙された! と思う瞬間ですが、筆者ははいつでも見た目に騙される生き物なので、気にしないでおきます。ちなみにバッテリーは「BA900」(1720mAh)が収まっており、交換可能です。

 スペックとしては、CPUはクアルコムの「Snapdragon S4 Plus」(MSM8227、デュアルコア1GHz)、メモリーは1GB、ストレージは4GBとエントリー向けの内容です。背面に500万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載し、HDR撮影や720pの動画撮影が可能です。前面には30万画素CMOSセンサーのカメラもあります。

 機能面をみるとエントリーモデルのお約束として、モバイルブラビアエンジンやホワイトバランス、POBoxが非搭載です。ついでにLTEにも対応していませんが、NFCは標準搭載されています。ちなみに、シングルSIMの「Xperia M」とデュアルSIMタイプの「Xperia M Dual」がありますが、毎度のことながらWCDMAとGSMの二通りなのもお約束です。

 ちょっと性能的には没個性な感じがしますが、わりと強烈な個性を放つカラーリングが用意されており、定番のブラック、ホワイト以外に、パープルとイエローの存在感はなかなかのものだったりします。パープルも「Xperia Z」のような落ち着いたカラーではなくかなり鮮やかなパープルで、イエローも目に飛び込んでくるド派手系なので、人前で使えば目を惹くことは間違いありません。

 そういえば、同じカラーをまとったXperiaのアクセサリー類もあったので、やはりやるならそこまでカラーを揃えちゃう! くらいのコダワリをみせたいところですね。


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