たっぷりのお肉に値段以上の満足感!
魚料理は、アンコウとアカザエビのポトフ。野菜にはヒメニンジン、メキャベツ、シュー・ロマネスコなどが使われています。シュー・ロマネスコはきき慣れない人もいるかもしれませんが、カリフラワーの一種で、カリフラワーとキャベツをかけ合わせたような風合いです。
スープにはオマールエビの殻を付け込んだオイルを使っていて、全体的にエビの香りが香ばしく、食欲がそそられます。
淡白なアンコウに香ばしいスープが絡んで、なんとも大人の味! アカザエビは焼目がついていて、旨さがあふれ出るようでした。食感はプリプリ。ああ、おいしい!!
メインの肉料理は、エゾ鹿のモモ肉のロースト。
ドド~ンとしたボリューム感にびっくり。フランス料理って大きなお皿にちょこんとした料理が乗っているというイメージでしたが、ここまでしっかり肉料理の重量感があるなんて。
ゴボウのグラッセやキノコを盛り付けて、森のようなイメージで仕上げているということ。
2週間ほどクルミのオイルに漬け込んだというエゾ鹿のローストは、ひと口でいうと力強いです! 赤身の持つ深い旨みが、寝かしたことで引き出されるんですね! 鹿肉ってあまり食べる機会少ないですが、オイルに漬け込んでいるので、柔らかく、臭みのようなものも一切ありません。
お店の人に聞いたところ、今回の特別メニューでは、普段食べる機会が少ないであろうジビエも食べてほしいということで、鹿肉などをあえてチョイスしたということ。
おいしい、びっくりするくらいおいしい。熟成肉など最近は“肉ブーム”ではありますが、本格的なレストランの上質な肉料理を味わうことで「これこそ旨い肉だ」というのが舌に叩き込まれる感じがしました。肉を極めたい人は、ぜひこういったレストランの肉料理も試してほしいです。
デザートはキイチゴの水まんじゅうと和栗のモンブランでした。これまでの料理でお腹は満足になってきているのに、デザートも繊細なおいしさでペロッと食べられました。
食後にはコーヒーか紅茶を出してもらえます。すっかり優雅なセレブ気分になったナベコでした。なおレストラン FEUの特別メニューは、仕入れによって変わることがあります。また、苦手な食材があった場合、配慮してくださるということなので、予約の時や当日にでも伝えておきましょう。
星付きのお店に行ってみた感想は、ひとつひとつの料理が芸術的で印象が一皿ずつ深く残る、ということ。赤提灯派のナベコも、普段とは違って泥酔はせず、感覚が鮮明なまま料理を堪能しましたよ。個人的にですが、高級レストランに来る機会はあまりない分記憶に残る。
食の記憶は舌を始めとする五感に残り、人生を豊かにしてくれるといいます。確かに、美味しいものを食べた記憶って残りますもんね。ジャパン・レストラン・ウィークの機会に、思い切って星付きのレストランや、テレビに取り上げられる有名店、老舗の割烹などに足を運んでみてはいかがでしょう。
「ジャパン・レストラン・ウィーク 2016 ウィンタープレミアム」
開催期間:2月1日~2月14日
・価格:ランチ 2000円/3000円 ディナー5000円/7000円(いずれも税別・サービス料別) 「Family」ランチ1000円/ディナー2000円(いずれも税別・サービス料別)
・開催エリア:東京、関西、札幌、仙台、名古屋、金沢、広島、福岡
・参加店舗数:355店舗
・予約方法:公式Webサイトより予約するか、各店舗へお電話の上、「レストラン・ウィーク」のご予約である旨を伝える。
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