技術は発展途上、コンシューマーは時期を探る
はじめて福田氏と出会ったのが2014年9月のこと。まだ開発途中の段階で、構想も途中でもあった。プロダクトは“リアル”モンスターハンターとして、武器と魔法でモンスターを戦うゲーム。部屋の中にモンスターを出現させ、家中を駆け巡りながら、魔法で戦う姿にはワクワクさせられた。
さらに福田氏の話でいちばん印象に残ったのは、渋谷のスクランブル交差点のイベントの構想だ。各自が育て上げた能力を持ち合い、渋谷に出現した巨大なボスモンスターをMMO RPGのアライアンスのごとく、大勢でいっせいに攻撃する姿に、まさに膝ががくがくするほどの面白さを感じたのを覚えている。
HADOは自社だけでなく、プラットフォームとしてコンテンツを載せてしまうなど、さまざまなIPで活用される可能性もある。日本のマンガ、アニメとコラボするのもじゅうぶんにできるだろう。その際はテーマパークなどの利用だけでなく、テーマパークだけではないコンシューマーサービスへの展開も期待したいところ。
「5年後はまったく違うものになっているかもしれないが、現状のウェアラブルは全般的にまだまだ出たばかりのおもちゃレベル。この先コンシューマー向けの展開もやっていきたいので、実現に向けてメーカーとの協業も進めている。スタートアップがおもしろいのは、時流に乗って動きやすいところ」(福田氏)と目を光らせた。
株式会社meleap
2014年1月創業。センサー、ウェアラブルを利用したアプリ開発などを行なう。資本金は6240万円、昨年末には6000万円を調達(調達先は非公開)。『HADO』は日経トレンディが選ぶ“2016年ヒット予測”にも選ばれた。現在、社員数は6名、2016年度中に6人採用予定。福田浩士CEOがおもに営業を担当し、創業メンバーの新木仁士COO and CTOを中心に開発を行なう。世界をおもしろくするために、日々活動中。
■関連サイト
meleap
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