ハウステンボスの常設アトラクションに設置
2015年8月から実際に一般の人が集まるイベントで体験できる体制まで開発は進んだ。8月の“そら博”、9月の“Wearable Tech Expo”、そして10月の“デジタルコンテンツEXPO 2015”ではひと際大きなブースを展開。3対3になって魔法の攻撃を放ち、相手チームのライフを削っていく対戦ゲームを設置した。
通常エフェクトはヘッドセットを装着したプレーヤーにしか見えないが、後方に大きなディスプレーを配置して、対戦の様子をカメラで撮影し、同じエフェクトを表示する。ひとりで没頭する遊びから、ギャラリーが観るというエンターテインメントへHADOを発展させることになった。
日本科学未来館という場所がら、修学旅行などで小中学生が多く来場しており、みな目をキラキラさせながら観ていたのが印象的だったという。
イベント参加はテスト以外の面でもプラスになった。「付随して設営が短時間で終わるようになっていった。イベント運営のノウハウが蓄積されていき、機動力も上がった。ゲームセンターに入れるようなものも週末だけ、たとえばショッピングモールさんでは2時間で導入ができており、すでにパッケージ事業で発展している」(福田氏)
2015年12月にはいよいよ初となる常設展示を長崎ハウステンボスへ納品した。HADOを用いた新アトラクション“ダンジョン・オブ・ダークネス”をハウステンボス内のスリラーシティでオープン。プレー料金1回300円の有料アトラクションだ。
ハウステンボスにはイニシャルコストとして、システムとデバイスごと納品している。アトラクションのゲーム内容も開発して、パッケージ事業として、横展開も可能なようにした。そのほか、リースによるレベニューシェア型の契約も始めている。2016年いっぱいはレジャー、イベント運営を手掛ける。
ハウステンボス設置のダンジョン・オブ・ダークネスの動画
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります