デバイスの普及が構想にマッチした
センサーやウェアラブルを使っておもしろいことをやっていきたいと、さまざまな実験を繰り返していた福田氏は、2014年1月にmeleapを創業。そんな中で、ゴーグルとモーションセンサーを使ってヴァーチャルでモンスターと対戦する発想をいかにして実現するか、同年8月ごろから、ドコモのアプリコンテストやハッカソンなどに出場して、アイデアをブラッシュアップし、技術面を探っていった。
「アームバンドに使っているのは加速度センサーとジャイロセンサー。腕を振った、開いた、上げた、下げたを検知できる技術的なモーションセンシング。またデバイスの進化が大きく、スマホをAR、VRでゴーグルとして使うノウハウが溜まってきた」(福田氏)
大がかりな装置は必要なく、センサーによるモーション認識技術、スマートデバイスを利用したAR表示などが手軽に導入できるようになり、リアルタイムでのエフェクト表示が可能になってきた。もともとある技術ではあるが、構想だけでビジネスに結び付けるのは難しい。スマートデバイスの普及により時代とマッチしたと言える事例だ。
2014年は構想と開発に充てて、事業が走り出したのは2015年。KDDIのムゲンラボに採択され、アクセラレータープログラムに参加し、デモデイで話題になり、いっきに知名度が上がった。外向けにオープンにして、様々なイベントで実際にユーザーテストを行なった。2015年1月に週刊アスキーが開催したセミナーイベント“VRゲーム進化論”に福田氏が登壇してもらった際にも、会場にブースを展開して、実際に遊べる状態にあった。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります