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SIMフリーのノート時代の幕開け

VAIO S11と格安SIMの基礎知識をおさらい

2015年12月15日 15時15分更新

“VAIO SIM”のメリットを考える

 VAIO S11で忘れてはならないのが「VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM」。VAIOがNTTコミュニケーションズと協業し、PCでの利用に特化したものとして提供するサービスです。利用期間が1年間/2年間/3年間と、年単位なのがめずらしいところ。

VAIOオリジナル LTEデータ通信SIM
プラン名 利用期間 高速通信利用可能容量 単品購入価格 S11同時購入価格
手間なし1年間プラン 1年間 32GB 1万4094円 1万2744円
手間なし2年間プラン 2年間 64GB 2万4624円 2万2464円
手間なし3年間プラン 3年間 128GB 3万5424円 3万2184円

 このプリペイドプランのメリットはどこにあるといえるでしょうか。まず、利用期間が年単位の買い切りのため、ビジネスユーザーには経費として計上しやすい点が挙げられます。毎月のカード支払いなどだと会社で支払うのが面倒ですが、プリペイドなら見積もりを一回取って、支払えばいいわけです。

 出張に行く1〜2週間だけ画像をダウンロードしたり動画を見たりしたいが、月に3GBだと引っかかってしまうようなケースにも有効です。不定期に、LTEで高速通信する機会(国内出張など)があるというユーザーならば、VAIOのオリジナルプランは有効です。

 逆に、月々、決まった量だけ通信することが多いというユーザーならば、既存の格安データ通信サービスから選択するというのも手ですね。いずれにしても、利用法にあったサービスを選ぶことが肝心でしょう。

格安SIMが使えるPCは今後の必然となるかも

 仕事でクラウドの利用も当たり前になってきた今日、スマホやタブレットでできることも増えていますが、効率を考えるとやはりパソコンが最強の道具でしょう。いまやネットが不可欠となったパソコンなのに、LTE通信が手軽に利用できるノートパソコンというのは思いのほか少ないもの。常時接続が可能、料金プランを自分で選べるとなれば、そのメリットは大きいでしょう。格安SIMを使えるパソコンはますます需要が高まってくると思います。

VAIO S11のような格安SIMが使えるノートパソコンが、今後のスタンダードになっていくかもしれません。

 VAIO S11のようなSIMフリーノートパソコンが増えれば、新しいプランの格安データ通信サービスが出てくるかもしれません。ビジネスユーザーはもちろん、筆者のような外出先で作業をすることの多い編集/ライター業の人にも、選択肢が増えるのはうれしいところ。

 VAIO S11は、格安SIMが使えるノートPCを先導する存在になってほしいと思います。

 「VAIO S11」の主なスペック
OS Windows 10 Pro/Home/7 Professional
CPU Core i3(2.3GHz)/i5(2.3GHz)/i7(2.5GHz)
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
ディスプレー 11.6型液晶(1920×1080ドット)
ストレージ(SSD) 128/256/512GB
メモリー 4/8GB
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
カメラ 92万画素 インカメラ
インターフェース USB 3.0×2、USB Type-C/Thunderbolt 3兼用×1、Ethernet、VGA、3.5mm音声出力ジャック、SDスロット
無線WAN 3G対応(バンド1、19)
LTE対応(バンド1、3、19、21)
※Wi-Fi+LTEモデルのみ
駆動時間 最大14〜15.2時間(LTE通信時は8時間)
サイズ 284×190.4×19.1mm
重量 920〜940g
価格 12万3984円から

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