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スポーツ用最先端センシング眼鏡を記者が試す!

JINSの「MEME MT」を着けると、ひさびさに走りたくなる?

2015年12月10日 09時00分更新

 ふだん運動をしていない人がひさびさに身体を動かすとどういうことになるか、想像つきますよね。

ランニングフォームのアドバイスをしてくれる『JINS MEME MT』

 『JINS MEME MT』は、JINSが新しく展開するセンシングアイウェアの『JINS MEME』のフィットネスシーンに特化したモデル。現在、対応はiPhoneのみで、Androidには2016年1月からの対応となります。

『JINS MEME MT』
・メーカー:ジェイアイエヌ
・直販価格:2万520円前後

 ランニング時の着用にもずれにくいハーフスリム型のサングラスで、3軸加速度センサーと3軸ジャイロ(角速度)センサーを搭載。専用アプリの『JINS MEME RUN』を使用することで、ランニング中の体軸の変化をとらえてフォームのアドバイスをしてくれます。

専用アプリ『JINS MEME RUN』。

 視線を感知する上位モデルの『JINS MEME SE』が備える眼電位センサーこそないですが、価格も約2万円と比較的に手頃のため、効率的なフィットネスを目指す人には魅力的なアイテムです。

実際に『JINS MEME MT』を装着して走ってみることに

 と、製品の説明を先にさせていただきましたが、とある日、記者ナベコの席にぽんと置かれていたのがこの『JINS MEME MT』でした。はて? いきなりなんだ? と状況を理解できなかったです。

 置いたのは上司Y。

 「それおもしろいやつだから、ちょっとそのあたり走って来い」

 あのですね、ふだんは机に向かうばっかりで夜は泥酔してばっかりの運動不足編集者に、いきなり走れと言ったってキツいものです。

 普段からランニングをしているサトマサあたりが適役と押し付けようとしたのですが、「ふだん眼鏡だから度がないサングラスは無理」と、正論で拒絶されてしまいました。

『JINS MEME MT』は鼻が低い私でもしっかりフィットして、走ってもぶれにくかったですよ!

 結局、「運動したあとのビールはおいしいから」という言葉に惑わされて、アラサーナベコが実走することになりました。昔、テニスとソフトボールで鍛えた体力は今も健在のはず! 自分を信じて駆け抜けますよ。目標は限界まで。かっこいいでしょ。

初期登録時には目の色や身長体重を入力

 『JINS MEME MT』を使用するには、目の色や身長体重を設定して、まずはアカウントを登録します。

 次に、アプリの案内にそって『JINS MEME MT』の機器を認識。アプリと連携できたら、着用して直立することで最適化の設定をします。

本体の電源ボタンを2秒を押して、機器の認識、ペアリング設定をします。

着用して30秒直立し、最適化を行ないます。

 いよいよランニングです!

 目標をフリーに、ロケーションを屋外に設定してスタートしました。なお、3時間など本格的にランニングが目標の人は“Sub3”、“Sub4”などにも設定することができますよ。

目標を設定してスタート!

「あごが上がってます」適格にフォームの指導をしてくれる

 走り始めるとこのように、グレーの円が出現します。どうやら円の中心になるバッテンが自分の体軸のようです。

 

ただ今体軸が右にずれている状態です。

 しばらく走っているうちに、体軸が中心に戻ってきたようです。「すばらしいフォームです」となりました! 一応もと運動部ですから~、と褒められていい気分に。

すばらしいフォームと褒めてもらえました。

 しかし、息が辛くなってきて、つい顔を上げて呼吸してしまい……。そうしていると「あごが上がっている」とフォームの指導が入りました。

あごが上がっている、と怒られました。

 そして、さらに走っていると……「バランス悪化。無理せずに休憩しましょう」という通知が。

無理せずに休憩しましょう!

 残念ながらもはや自分の限界のようです。約1.3キロ。短い距離のようですが、ふだん運動していない人にとっては最善を尽くした結果です。ぜいぜいはあはあ、ぜいぜいはあはあ。

走行中のブレが可視化できてスゴイ!

 さて、走り終わった後に結果を見ると、走行距離、平均ペース、消費カロリーなどが表示されるほか、“ブレイクポイント”というのがわかります。

 このブレイクポイントというのは、フォームの乱れ。私の場合、今回は0.85キロ走ったところでブレイクポイントが発生したようです。

 走行ログをビジュアルでみると、走行中の体軸のずれの一部始終をみることができます。「何キロ走った時点で、右にぶれてきている」など、走行過程に応じた体軸のずれが可視化されます。すると、「はじめのほうは調子よかったけど、徐々に乱れてきた」など自分の弱点も一目瞭然。これはすごい!

 よくある腕輪型ウェアラブルデバイスだと、ランニング時の走行距離やペース、運動量を可視化するものが一般的ですが、フォームの指導をしてくれるデバイスはなかなかありません。

 使っていても、単に「あと○キロ」という距離の目標だけではなく、「フォームをよくしよう」と体力以外の部分に気を回すことができるので、ちょっと楽しいです。だって、長距離走るのはキツくても、フォームは意識すれば改善できるじゃないですか。

 ランニングの記録を残してグラフで見ることもできるので、日々フォームが良くしていく経緯を見られます。なお、走行1km目は、フォームを解析し最適化している段階なので、実感値と異なる判定のことがあるということでした。

どういうわけかひさびさに全力疾走させられた

 さて、上司Yに意気揚揚と報告したところ。

 「お前走ってきた写真は撮ってきたのか」と訊かれました。いやいや、自分で走ってて撮れるわけないでしょ。

 「撮っててやるからお前そこの坂を駆け上がって来い。もちろん全力疾走で」と。え、ちょっと、実際に走ったのは平地だし、中距離走るつもりだから全力では走ってない。

 ですが上司は「タラタラ走っててもつまらないだろう!」と、ひとこと。

 えー!? と思いつつ、私ナベコは『JINS MEME MT』をつけて全速力で坂を駆け上がることになりました。

 その時の動画がこちら。

ひさびさに走って血反吐を吐きそう!

 「気持ちいい」

 ごめんなさい嘘です。気持ち悪いです。高橋尚子を意識して言ってみましたが、喉の奥に血の味がして辛いです。ぜいぜいはあはあ、ぜいぜいはあはあ、ぜいぜいはあはあ、ぜいぜいはあはあ。

ひさびさに全力疾走で走ったら血反吐を吐きそうになった。

 いじめか。こんなパワハラ訴えてやると心から上司を恨みつつ、ですがですが、その後飲んだビールは心底おいしかった。

ただしビールはおいしかった!

 ぷっはー!うめー!! 走ったあとのビール最高!!

 結論。ひさびさに全力疾走で走ったあとに飲む酒は旨い! 身体動かすのチョーいやでしたけど、やっぱりひさびさっていいかもしれないですね。

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