大々的な販売広告展開と国内向け機能搭載で
ブランドの知名度が飛躍的にアップした
ソニーエリクソンも早い段階からAndroidスマホを開発して、2009年11月には「Xperia X10」を発表。このモデルを日本ではドコモが2010年4月に「Xperia SO-01B」として大々的に販売広告を展開した。ソニーエリクソンが海外でスマホを積極的に手がけていたことが、日本でのXperiaブランドの知名度アップに大きく貢献した格好だ。
これ以降もXperiaが国内Androidで高い支持を受けた背景には、最新の海外モデル「Xperia arc SO-01C」を投入したあと、おサイフケータイやワンセグを搭載した日本向けモデル「Xperia acro SO-02C/IS11S」というように、最新の海外モデルとそれをベースにした日本向けモデルを交互に投入し続けられた点が大きい。海外市場向けのスマホ開発と、日本向けケータイの開発ノウハウの両方を持っているソニーエリクソンならではの強みだ。
ほかの国内メーカーは急なAndroidスマホの台頭で製品投入が遅れ、海外メーカーは日本向け機能の搭載には時間がかかったのとは対照的だ。さらに、この間にもソニーエリクソンは「Xperia Play SO-01D」や「Sony Ericsson mini S51SE(海外モデル名Xperia mini)」など特殊なモデルも投入している。
また、国内ケータイの競争で培った高画質カメラの技術や、高感度な裏面照射型CMOSセンサーのいち早い採用と、Androidのアップデートに積極的なのも人気の要因といえる。これらの強みは2015年現在も健在で、特にカメラで重要なソニー製イメージセンサーはアップルほか中国新興メーカーに数多く採用され、機種によってはソニー製と積極的にアピールされるほどだ。
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