『醸し人九平次』、『新政 ラピス』、『梵』なども
愛知の萬乗醸造の醸し人九平次は、海外の三ツ星レストランなどでも提供され、世界的に評価されている日本酒です。飲み放題の対象である『醸し人九平次 純米大吟醸』は、パッケージは日本風、飲むとフルーティーでワインのような味わいでしたよ。
獺祭とならび最近の有名どころである秋田の新政酒造の新政。飲み放題には、新政の中でも“瑠璃”を意味する『新政 ラピス 純米』がラインナップしていました。
パッケージがワインボトルのようで、オシャレ。とてもおいしかったです。
福井の加藤吉平商店がつくる梵はIWC(インターナショナルワインチャレンジ)という国際的な賞をとっており、今注目を集めている銘柄です。『梵 GOLD 無濾過大吟醸』、『梵 純米55』とあるので、飲まない手はありません。
次のブームにきそうな梵! 必ず押さえておきましょう
実はなくなりそうなのは『立山 無濾過大吟醸』、『竹鶴 純米』
先ほど、酒はあまりなくなることはないと言いましたが、「飲まれたくないお酒は?」と店長さんを問い詰めたところ、実をいうと……、と名前が挙がったのが、『立山 無濾過大吟醸』、『竹鶴 純米』など。
富山の立山酒造による『立山 無濾過大吟醸』は幻の酒米と言われる“愛山(あいやま)”を使用していて、生産数自体が少ないです。庄やグループの仕入力をもってしても、ベースが少ないので在庫切れの懸念があるそうです。
貴重なお酒なので、記者はグビグビいただきました!
広島竹鶴酒造の竹鶴は、なにを隠そうニッカウイスキーの創業者竹鶴政孝の生家である酒蔵のもの。NHK連続テレビ小説『マッサン』が人気になったことで、酒蔵のほうにも注目が集まり、一時期は入手が困難になったほどでした。
さて、塩梅では飲み放題に対応店にしては珍しく、燗にも対応してくれるので、『竹鶴 純米』は燗をつけてもらいました。 飲み放題で熱燗にもしてもらえるなんて、至れり尽くせりです!
うっすらカラメルの色をしていました。味は、コクが際立っていて、印象に残るものでしたよ。
●自慢の料理も食べるべき
塩梅は日本酒に合うおばんざいなど、酒飲みが「これこれ」と思うつまみをたくさん用意しています。もちろん別料金になりますが、日本酒はおいしい料理でさらにおいしくなりますよ。
おばんざい各種。小鉢かと思いきや、意外にボリュームもありました。
鯖のおつくりは、脂がたっぷりのった宮城の金華鯖。獲れてからすぐに冷凍された鮮度がよいもので、ピチピチしていましたよ。
なにげなく、一番印象に残ったのは、厚揚げ。
一見、変哲のない普通の厚揚げですが、絹豆腐を店舗で揚げているので、衣が揚げたてサクサク。
外はカリカリ、中はトロ~とした食感で、普通の厚揚げなのにとてもおいしい。一見シンプルですが、家庭では簡単にはつくれません。とてもおすすめです。
また、浜ゆで毛がにを頼むと、とても乙なサービスがあります。
ミソまでしっかりほじくって食べると、甲羅をあぶってくれ……。
そこに日本酒を注いでくれます。
なんとリッチなカニ酒。ゆでがにの価格は1杯2800円とリッチですが、頼むと盛り上がること間違いなし。上司におねがいしてみましょう(笑)。
【次ページは、酒好き記者が酔いつぶれるまで飲んでみました】
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