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銀行口座と他社クレカの一体化も

APIエコノミーで新しい世界広げる、IBM FinTech Meetingから

2015年11月12日 09時00分更新

 みなさん、こんにちは。アスキー編集部(週刊アスキー+ASCII.jp)の吉田ヒロでございます。さて、ワタクシは11月9日に渋谷で開催された「IBM FinTech Meetup」を取材してきました。16時からのスタートにもかかわらず、150名超の参加者で賑わいました。スタートアップ系の方もちらほら見かけましたが、FinTechということで○○銀行など金融関係の参加者が多かったです。

多種多様な「使える」APIを提供するIBMのAPIエコノミー戦略

 まず登壇したのは、日本IBMのクラウド事業統括でクラウドアドバイザーを務めるエクマン・ラスムス氏。

日本IBMのクラウド事業統括でクラウドアドバイザーを務めるエクマン・ラスムス氏

 クラウド業界では「APIエコノミー」というキーワードが注目されているとのこと。わかりやすい例としては、GoogleマップやYahoo!地図、Bing地図などがAPIを開放したことで、現在では地図機能などはアプリ側で自前で用意する必要がなくなったことに触れました。オープンなAPIとオープンデータと組み合わせることで、これまでより早く面白いサービスを開発できるほか、サードパーティーアプリとの連携が容易になるといったメリットも生まれるとのこと。

 その中でも金融系のAPIは新サービスを生み出す可能性が高く、すでに欧米では金融機関が提供するさまざまなサービスに、FinTech系のスタートアップのサービスが連携しているそうです。

 APIのオープン化は、2006年以降かなりの急カーブで成長しているとのこと。 欧米ではAPIの公開はすでに常識であり、金融機関とFinTech系のベンチャー企業がAPIを利用してビジネス連携する事例が増えているそうです。

 ちなみにIBMは、米ストロングループ社を買収しており、Node.jsやExpress.jpなど現在のウェブサービスに不可欠なテクノロジーをがっちり押さえています。

 IBMは、ストロングループなどの買収と自社テクノロジーにより、IaaS、PaaS、SaaSの領域をフルサポートしています。APIエコノミーとして推進しているのはSaaS(ウェブサービス、ウェブアプリ)の部分です。

 IBMは数多くのオープンAPIを提供しており、さまざまなサービスに利用可能です。金融系APIでの最近の動きとしては、Moneytree、freee、KRAKEN、MerryBizなどと提携しています。

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