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“音ゲー”と“ローグ”が合体!ノリノリダンジョン探索RPG『Crypt of the NecroDancer』:Steam

2015年10月14日 17時00分更新

 PCゲームのダウンロード販売サイト『Steam』から、面白いゲームを発掘して紹介するレビュー連載。第5回目は、リズムゲームとローグライクなダンジョン探索RPGを合体させた『Crypt of the NecroDancer』を紹介する。

 “リズムゲーム×ローグライク”などと聞くと「それはなんじゃらほい?」と混乱するかもしれないが、ようはリズムにノリながらダンジョンを探索するゲームだ。しかししかし、これがじつに面白い。

 リズムゲームのために簡素化された操作と、リズムゲームが加わったからこそ難しくなったゲーム性が、ローグライクゲームを別のジャンルへと昇華させているのだ。

ビートにあわせて方向キーを刻め!

 Crypt of the NecroDancerで使うキーは4つだけ。それは上下左右に移動するための矢印キー(↑↓←→)だ。キーコンフィグも対応しているため、定番の“WASD”への変更もできる。

 使いやすいキーに設定したら、スピーカーから流れる音楽のビートに合わせてキーボードを叩こう。慣れない人は、画面下部に表示されている心臓の鼓動にあわせて叩いてもオーケーだ。

 ちなみに、このキーを叩くタイミングはゲーム起動時やコンフィグから調整できるので、リズムゲームにあまり慣れていない人も大好きな人も、自分のタイミングにあわせたうえでゲームを楽しめる。

中身はしっかりローグライク

 そして肝心のダンジョン部分だが、こちらもしっかりと作られている。ランダム生成のマップ、武器やアイテム、イベント、トラップ、そして強敵とダンジョン探索RPGの要素はバッチリだ。

 ただし、リズムゲームと合体させるにあたって攻撃や装備のシステムが簡素化されている。Crypt of the NecroDancerでは移動と攻撃がセットになっており、敵に体当たりするとそれがそのまま攻撃となる。

体当たりすれば攻撃できる

 また、装備品は身に付ける場所1スロットにつき持てるのはひとつまでであり、例えば新しい武器を手に入れると、今持っている武器をその場に落として新しい武器に持ち替える。前の武器に戻したければ、再度その床を踏んで装備し直すという仕組みだ。

 武器や防具は宝箱から手に入れられるほか、モンスターを倒して手に入れたゴールドを使ってダンジョン内のショップからも購入できる。

 強い武器や防具を手に入れ、ダンジョンの奥深くを目指そう。

囚われのNPCを助けてパワーアップ!

 ダンジョン内には、敵や商人のほかに檻に囚われたNPCが出現する。彼らを見つけたら、フロア内にあるカギを探し出して助けてあげよう。

 NPCを助けても、その場ではとくに何も起こらない。しかし、彼らを助けるとダンジョンで死んだときに戻るロビーに新たな部屋が追加され、助けたNPCに応じて新しい装備や魔法などをダンジョン内で手に入れたダイヤを使ってアンロックできるようになる。

 そのほかアイテム系のアンロック以外にも便利な部屋ができるため、NPCを見つけたらなるべく助けるようにしたい。たとえ助けたあとで自分が敵にやられてしまったとしても、NPCを助けたフラグは立ったままなので安心だ。

専用曲で待ち受けるボスたち!

 そんなこんなでビートを刻みながらダンジョンの最下層にたどり着けば、そこはボス部屋だ。

ボスはなぜかカットインもある

 そしてボス部屋では……これまでとは異なるビートのボス専用曲が待ち構えている。強力なボスと戦いながら、どこまでビートにノレるのか?

正面からの攻撃が効かないとか聞いてない

 そう、このゲームの醍醐味はここだ。敵が強くなればなるほど、状況判断が難しくなってくる。しかし、流れるビートは一定。結果として、プレイヤーは素早い決断が求められるのだ。もしも迷ってしまい時間がかかれば、プレイヤーは1ターンをムダにしてしまう。

あえて動かないことでビームを回避

 ボス戦では、その1ターンが命取りになることだろう。

 また、ボスによっては専用曲のテンポが途中で変わり、ビートが一定ではなくなることでさらに難易度が上がっていく。

 瞬間の判断力が問われるゲーム、それがCrypt of the NecroDancerなのだ。

より強いダンジョンへ!

 何度も挑戦してようやくボスを倒せば、次の“ゾーン”へと進めるようになる。ダンジョンはゾーンごとに分かれており、ゾーン1をクリアするとゾーン2、次はゾーン3と解放されていく。

 ゾーンが異なるだけでダンジョン内のモンスターは大幅にパワーアップ。音楽が変わるだけではなく、モンスターの動き方やリズムを覚えるために序盤はかなりの苦戦を強いられる。

ゾーン2から出現するレッドドラゴンに倒されまくった苦い記憶

 しかし、そんな強敵も繰り返しプレイしているうちに倒せるようになってくるから面白い。やられてもくじけず、何度もトライしよう。

キャラ変更やマルチプレイも

 ゲームを進めていくと、プレイヤーキャラクターの変更もできるようになる。それぞれのキャラ固有の能力やペナルティがあり、それがまたゲームの幅を広げてくれる。

 さらにはローカルながらもマルチプレイに対応しており、友達とふたりで和気あいあいと一緒にプレイすることもできる。

 ローグライクが好きなら、Crypt of the NecroDancerを試してみて欲しい。30分もすればキミもノリノリになっているはず!

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『Crypt of the NecroDancer』
●Brace Yourself Games
●1480円(2015年4月23日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows、Mac
ジャンル アクション、独立系開発会社、RPG
(c)2015 Nate Schmold. Developed by Nate Schmold for 30/30. Cosmochoria, 30/30 and their respective logos are all trademarks of Nate Schmold. All rights reserved. Blah blah blah blah legal blah blah.

■著者:篠原修司
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: KiDD
・Twitter:@digimaga

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